私の散歩道

    赤穂には、お城の辺りをはじめ、散歩をするのに適当なところがたくさん
    あり、遊歩道が整備されているところも少なくありません。なかでも私の
    お気に入りは、赤穂御崎を一周するコースです。赤穂の魅力を理解して
    頂く一助になるかと思いますので、このコースをご紹介することに
    します。[数字]をクリックしてご覧下さい。

まず、元禄郵便局(1)から元禄橋(2)を渡って出発です。この郵便局は、黒田征太郎氏にオリジナル・スタンプをデザインしてもらうなどユニークな活動をしています [1]。元禄橋というと、いかめしい大きな橋を想像しますが、実際は小さな橋で、現在は車も通行が禁止されています。橋の上からは係留されているたくさんの ボートと御崎灯台(A)が眺られます[2]。橋を渡り、御崎公民館(B)の前を通って、広いゆるやかな坂道を登ります。振り返れば、赤穂の市街が一望できます。 この坂を上りきると、視界が開け、瀬戸内海のすばらしい眺めが楽しめます[3]。ここからは家島諸島ばかりでなく、お天気で空気が澄んでいれば明石海峡大橋も 見ることができます。無料で休憩ができる市立御崎レストハウスが建っており、向い側には赤穂かんぽの宿があります[4]。このレストハウスに入っている レストランの海鮮炭火焼の料理はお薦めですし、赤穂かんぽの宿は設備、眺め、温泉の3拍子そろって評判です。露天風呂、サウナ、打たせの湯その他いろいろある温泉のみの利用でも 大満足できること間違いなしです。



  レストハウスの脇から石段を下りて行くと、野外活動センター(C)の裏を通って海岸に出ます[5]。 波打ち際には整備された遊歩道(D)が設けられており、それは駐車場のある広場(E)の前を通って伊和都比売(いわつひめ)神社(7)まで続いています。 この広場には、水飲み場や屋根付きの休憩場所があり、この辺りにテントを張って焚き火を囲んで楽しむ若者も見られます。瀬戸内海の眺めを満喫しながら歩いて行くと、 糸をたれている釣り人を見かけます。道はやがて福浦海水浴場(F)に出ます。その裏の小道を登ると御崎展望台(G)に出ますが、そちらには行かず、遊歩道を歩いて行くと、 大石名残の松があります[6]。これは、血涙を呑んで赤穂開城を終え、主君の百日法要を済ませた大石内蔵助がここから山科に向けて赤穂を離れるときに、 岩頭に立つ老松を見返りつつ名残を惜しんだとの言い伝えに基づくものです。さらにもう少し行くと、伊和都比売神社に着きます。これは千年余り前の平安朝の延喜式神名帳に その名が記載されている古社で、東郷平八郎らの崇敬厚く、艦隊を率いて帝国海軍の勇士がしばしば参拝したとのことです。その鳥居の前に立つと、180度にわたって瀬戸内海と そこに浮かぶ島々が見渡せます[7]

  神社の裏側はバスの「御崎停留所」になっており、このあたりには御崎温泉の旅館が数軒あります。ここからバス道路を下って行くと、赤穂の市街が見渡せ、赤穂海浜公園も 目の前に見えます[8]。御崎から見る夕日は日本の夕日百選に選ばれており、夕方の瀬戸内海の眺めは最高です[9]。 さらに進むと、市立田淵記念館があります[10]。文化・文政のころ田淵家は日本最大の塩田地主でした。田淵記念館は、田淵家から寄贈された 美術工芸品・古文書などを季節に合わせて入れ替えて展示しています。隣には国名勝に指定されている田淵氏庭園があり、これは春と秋に希望者に抽選で公開されています。 その先には、「右に折れると正福寺」という看板があります。この寺(H)の良雪和尚と大石内蔵助(良雄)とがともに囲碁を愛したことから、「二良の対局」の寺として有名です。 良雪は元禄の義挙に際し、大石を励まし大きな役割をしたと言われています。その辺りから元禄橋はもう目と鼻の先です。この散歩コースは一回りするのに小一時間かかり、 ちょうど良い運動になります。

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