
元家猫の野良猫ちゃちゃ 発見〜捕獲編
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2021年8月20日
我家の庭を時々散歩している「ちゃちゃ」という野良猫がいます。
時折、庭に「ちゃちゃ」の臭いがのこっているのでしょう、我が家の警備猫キタさんが奥様を従えて庭を巡回し、異臭を感知するとマーキングで臭いの上書きを行っています。たまに室内警備中に我が家の庭を歩く猫を見つけるとキタさんの縄張り意識に火がついて、勢い余って室内にマーキングしてしまうこともあり、「ちゃちゃ」だけではありませんが、我が物顔で庭を散歩する猫には困ったものだという感覚でいました。
ところが先日、「ちゃちゃ」は近所の家で飼われていた3匹の猫のうちの1匹で、その家が引っ越すときに2匹は連れて行ったものの、「ちゃちゃ」だけ見捨てられて置き去りになり、ここ1年ちょっと野良猫状態で近所を彷徨っているという話を奥様が聞きつけてきました。人それぞれに、事情があることは理解していますが、これはちょっと理解に苦しみます。
また、そんな話を聞いてしまうと、「ちゃちゃ」の見方が変わってきて、かわいそうになってしまいます。娘も奥様も「ちゃちゃ」を飼ってあげたいと言い始めましたが、我が家には縄張り意識の強い性格をもっているキタさんがいます。私も「ちゃちゃ」を飼うことは反対ではありませんが、それには、一緒に住んでいる両親を説得して了解をもらわないとなりません。
キタさんは公園で奥様に保護され、もらい手が決まるまでの間だけ我が家で飼うつもりでしたが、結局もらい手は現れず、密かに二階で飼って既成事実を作り、なし崩し的に一階の両親を納得させてしまおうという姑息な手段で飼い始めたこともあり、私はもう一匹「ちゃちゃ」を…と両親には切り出せずにいました。
動物好きの両親ですので言えばNOはまずないのですが、キタさんを飼い始めてから11年間、室内のマーキングでは相当苦労かけてしまっています。また「キタ」と「ちゃちゃ」で性格が合わず喧嘩ばかりになるかもしれません。それに、キタさんが感染してしまうような病気を「ちゃちゃ」が持っていないかも調べなくては、結論が出せません。
どうしたものかと思案していると、娘がアパートを引っ越して飼うと言い出しました。娘は東京から千葉へアパートを引っ越したばかりなので、気持ちはわかるけど現実的ではありません。でもそこまで覚悟決めてるなら、「お父さんも協力してやるからダメもとで、おじいちゃんおばあちゃんに実家で飼っても良いか聞いてみろ」ということで、孫という立場で口火の付けやすい娘に第一声を任せることにしました。
数日後、仕事中の私に娘からのラインで「おじいちゃんおばあちゃん「ちゃちゃ」を飼ってもよさそうな感じだったよ」」と。その晩、帰宅後に両親に聞いてみるとおふくろが「ちゃちゃ」かわいそうだよと、飼っても良いよ感満載の話しぶりでした。そこで「また面倒かけるかもだけど、よろしくね」と畳みかけて、よほどの障害がない限り「ちゃちゃ」を飼うことは決定です。
そうなれば行動開始です。「捕獲」は週末に行い、その足で病院に連れていき検査の予定となりました。その後キタさんと慣れるまでの住処となるゲージは娘の出資で来週早々に届きます。だいぶ奮発したようで間口80p奥行50p高さ180pの内部3階構造の巨大ゲージを買ったとラインが来たので、急遽タンスを移動させてゲージを置くスペースは確保済ですので届いたら即組立です。不要になったらこっそりヤフオクだ…(´・ω・`)
設置場所は協力すると約束したので私の部屋です。が、ニャーニャー鳴かれて寝不足になりそうな気がしますのでキタさんと早く慣れてくれることを願いつつも、一方でずるがしこく在宅勤務の多い娘を引きずり込もうと考えています。
7月20日に3階建ての巨大ゲージが届きました。寸法は把握していましたが、見てみると想像以上にでかいです。人間も正座、体育座りなら十分座れますし高さもあるので、すっぽり入ってしまう大きさです。組立はねじ等は使わないため特に必要な道具といえば、開梱するためのカッターとハサミくらいです。プレハブ工法で壁、床(天井)となる網板をジョイントでつないでいく方法で、テレビ見ながら、ビール飲みながらで小一時間で組立は終わりました。
室内でのちゃちゃ収容設備は完成しましたので後は、奥様が捕獲するするだけとなりました。梅雨も明けましたし屋外の環境は厳しくなりますので、早めに捕獲したいところだなぁと思っていた、クソ暑い中ゴルフだった7月24日に自宅に戻ると、玄関入った所にキタさんの通院用のゲージが置いてあります。
もしやと2階へあがり、私の部屋に行ってみると「ちゃちゃ」が巨大ゲージの中に捕獲されていました。奥様が夕方5時頃に、餌をもらいに来た「ちゃちゃ」を捕獲したそうです。いよいよ多頭飼育のための試練が始まります。
娘は、夏季休暇の関係もあり2週間程実家にいることになりましたので、引っ越ししてまでも「ちゃちゃ」を何とかしたいとの気持ちを形に表してもらい、しっかりと「ちゃちゃ」の面倒を見てもらうことにします(助かった〜><)。
捕獲初日の土曜の夜は、慣れない場所のため「ちゃちゃ」も眠れずに四六時中「ニャーニャー」鳴いていたそうで、娘はほぼ徹夜に近い状態だったそうです(娘巻き込んでおいてよかった><b) トイレはうんち、おしっこともきちんとゲージの中のトイレにできましてクリア、さすが元家猫です。ゲージの中は外から丸見えなのでバスタオルで一部分を外から見えないようにして、居場所を作ってやるよう娘には言っておきました。
娘がいるときにはゲージから出してやっているようで、「ちゃちゃ」は部屋の中ではカーテン裏に隠れられる居場所を見つけたりと徐々に環境に慣れつつあります。一方キタさんは、夜な夜な「ニャーニャー」と近い場所から猫の鳴き声に関心はあるようで、顔を起したり耳をよく動かしたりしていますが「ちゃちゃ」のいる部屋の前に行くことも少なく、思ったほど興味を引いていない感じです。
ご対面してもその調子でいってくれると助かるのですが…
8月1日に「ちゃちゃ」を動物病院に連れて行きました。通院用ゲージに入れようとしますが巧みに逃げまくり手を焼きましたが、そんなことより驚いたのが「ちゃちゃ」の軽さです。腹回りの肉付きが違いますがキタさんの半分くらいじゃないかと思います。これが飼い猫と、野良猫の違いなのかなぁと感じました。「ちゃちゃ」もたくさん食べて重くなれよ(´・ω・`)b
動物病院では検査のついでに混合ワクチン接種も行いました。検査の結果は病気とかの問題はないとのことでした。ここで病気持ちなんてことになると今後の計画が大きく変わってしまいますのでホッとしました。
ただ獣医さん曰くこの猫(ちゃちゃのこと)と、他の猫をならすのは大変そうだねぇ…と。まぁ検査とワクチンで注射4本も打たれのですから「ちゃちゃ」も気が立っていたのは事実だと思いますので…。でも、この先どうなるのでしょうか。
いよいよ室内多頭飼育に向けての試練突入です。