TZR250(1kt)とTZ用CDIとYPVSコントローラー換装 検討編
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TZR250(1kt)とTZ用CDIとYPVSコントローラー換装 検討編 |
2020年3月30日
2004年にTZR250(1kt)にF3用シリンダーを組んで以降、動力性能が向上する改造はしていませんでしたが、2008年秋に、思いがけず最終段階の改造に突入します。
これまで、エンジン、吸気、排気、車体の改造は、100%運だけでしたがそれなりに、納得できる改造ができてきました。が、電装系だけは、大した改造ができていませんでした。
電装系はTZR250(1kt)発売後すでに22年経過していますし、私の技量では、中古部品を買ってオーバーホールして再生ってわけにもいきませんので、感動するような部品は出てこないだろうと、諦めていました。
そんな、ある日、TZR250(1kt)と並行開発されていた、1987年式市販レーサーTZ250(2KM)のYPVSコントローラーがオークションに出品されているのが目に留まりました。
それまで、ネットで色々調べていて、同時期のレーサーのYPVSコントローラーは、TZR250(1kt)にポン付け可能と知っていました。しかし、それはCDIもミハラとかのレース用のものに変えないと、効果が出ないことも知っていました。YPVSコントローラーの換装だけでは、YPVSの開く回転数が高回転側に移動するだけだからです
そうこうしているうちに、なんとあろうことか1986年式市販レーサーTZ250(1RK)のCDIもオークションに出てきました。
なんとすばらしいタイミングでしょうか…
ちなみにCDIの出品者はRZ-Rに興味のある方なら、ご存じの方も多いと思いますが、2011年にご逝去された、RZ-Rでレースに参加し活躍されていたGEN'S FACTORY主宰の原田さんでした。CDIの流用がうまくいったら教えてねと言われていたのですが、結局連絡することなく終わってしまいました…お話ししておけばよかったと、思っています。残念なことに自分から機会を放棄してしまったのですから後悔しています。
同時開発ってことは、TZ250(1RK)のCDIは1ktに移植できちゃうんじゃないのかなぁ…と改造の虫が騒ぐのですが、以前、入手した1kt用F3マニュアルに、「回転方向が違うので1ktには市販レーサーのエンジン系の部品は転用できない」としっかり書いてありましたので、1ktへの流用は無理と理解はしていたのですが、こんなチャンスめったにありません。
諦めきれずノーマルTZR250(1kt)のサービスマニュアルと1kt用F3マニュアルとTZ250(1RK)用マニュアルの3種類の電気配線図を見ながら「何とかなるかな〜、やっぱだめかなぁ…」「何とかなるかな〜、こんなチャンスないよなぁ…」「何とかなるかな〜、やってだめなら、だめで諦めるか…」ということで、ダメもとでやってみることにして入札.。
幸いにもYPVSコントローラーとCDIの両方を競争相手が出ることもなくゲットすることができました。
そうして勝算なく電装系換装に突入することとなりました。