元家猫の野良猫ちゃちゃ 室内教育編その2



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元家猫の野良猫ちゃちゃ 室内教育編その2
2021年11月3日


8月末で「ちゃちゃ」を捕獲してから早くも一か月が経ちました。出入り禁止の場所以外は家の中を自由に行き来できるようになってからは、次第に我が家に慣れてきたようで、シャーシャー言いまくりながら歩くことはほぼなくなってきました。また、シャーより警戒レベルの低い唸りも減ってきています。



声の出し方も変わってきて、だいぶ飼い猫らしくなってきた感じがします。ただ環境に慣れてくるとやることは大胆になってきてカーテンや障子に登るようになり、すでにおふくろの部屋の障子2枚をビリビリにやってしまい、娘と張り替える目に合っています。 



部屋の扉は、引き戸なら締まっていても自力で開けられるようになりました。これにより扉が閉まっているからと窓を網戸にしていたら脱走する可能性が出てきましたのでガラス戸を締めざるを得なくなり、あまりクーラーを使わない両親は夏の熱中症に注意しなくてはなりません。



また丸ノブ式の部屋のドアも開けようとノブにぶら下がったりしています。レバータープのノブでしたら簡単に開けられていると思います。さすが元家猫って感じです。 



先住猫のキタは、無言でもはやシャーも言いません。「ちゃちゃ」の異様に近い距離感にも次第に慣れてきているようです。ただ、ストレスを感じるのかテリトリー意識がそうさせるのか室内マーキングの頻度は増えているようです。



もとから庭を歩く他の猫を見て、玄関、洗濯機、勝手口、外の見える部屋のカーテン、罰当たりな仏壇に、たまにマーキングしていました。その回数が増えてきて一日一回必ずという感じになってしまいました。 



「ちゃちゃ」がメインの居場所にしている私の部屋に娘がキタさんを抱っこして連れてきた時などは、「ちゃちゃ」と娘がいる前でマーキングして、シャーしたそうです。いきなり現れた新参者の猫の本拠地に強制連行されたらストレスでマーキングしたくなるキタの気持ちもわかります。



早く2匹の猫が仲良くなってほしいという娘の気持ちもわかりますが、人間が無理やり仕向けても逆効果になることもありますので、あくまでも自然の流れでということに尽きます。



マーキングについては、猫の嫌う臭いのするスプレーを買ってきて、いつもする場所に昨日から散布して様子を見ていますが2・3日しか効果はないようです。こまめにスプレーしないとダメですよね。



トイレは「ちゃちゃ」専用が二階の私の部屋、キタ専用が一階仏間と玄関にあり、取り合いにはなっていませんが近日中に「ちゃちゃ」専用のトイレを一階のどこかに増設予定です。何かのはずみでトイレを我慢しなくてはならなくなってしまったのでは、かわいそうですからね。



餌置き場も似たような感じの配置ですが喫緊の問題もないため、これはしばらくそのままで行こうと思います。



そんな感じで何となく猫2匹の生活にも慣れてきた昼間は「ちゃちゃ」は2階の私の部屋、キタは居間の段ボールの中をお互いの居場所の起点として家の中をフラフラしています。時折「ちゃちゃ」が無神経に近づいてくるとキタがその場を離れるという感じで、キタがなんとなくかわいそうになってしまいますが、年長猫の知恵と解釈してキタには感謝しています。 



あと大きな問題はキタのマーキングですが、これも慣れで時間が解決してくれるかと考えています。それ以外の問題は「未明」です。「ちゃちゃ」は2階の私の部屋、キタは2階の奥様の部屋で寝るのですが、「ちゃちゃ」はドアをひっかき、キタは一階の偵察に行きたがるために、双方のドアを少し開けて就寝しています。



一階の部屋の扉はキタのマーキング防止、および「ちゃちゃ」の騒音防止のためにすべて締めてありますので、階段を一階に降りたところにある廊下と玄関で行き止まりとなります。 



毎朝5時頃にキタは必ず一階に降りていくのですが、なぜか毎日のように階段を下りた廊下のところで「ちゃちゃ」と遭遇するのです。そうなると「ちゃちゃ」が唸ったりニャオン、ニャオンと鳴きだします。2匹だけにしてもけんかに発展することは今までありませんので放置したいのですが、あまりにうるさくて寝てられないので仕方なく私が仲裁に入りに、眠い目をこすりながら階段を下りていいきます。



が、声とは裏腹に「現場」には緊張感が見られなくて、おおよそ1mもない間隔でキタと「ちゃちゃ」が普通に向かい合って座っています。今日は二階に近い側の廊下にキタがいて玄関側の「ちゃちゃ」が二階に行くのを妨害しているような位置になり、邪魔だと「ちゃちゃ」が鳴いていたような感じです。



キタは黙って座って「ちゃちゃ」を見ているだけで動こうとはしません。「ちゃちゃ」がキタを遠巻きに迂回するように廊下を歩くかキタが「ちゃちゃ」に進路を譲ればそれで済むものをと内心思いながら、そばにあるトイレにキタをだっこして入り、用を足してから扉を開けてみれば、すでに「ちゃちゃ」の姿はなく問題解決です。この解決方法は、決して良くないとは思いますが仕方なく、はやく猫同士で解決できるようになってください○┓ペコッ といった感じです。



最近感じたことは
@「ちゃちゃ」は環境に慣れてきて警戒心がだいぶ薄らいできたおかげで次第に家猫らしくなってきた。 


A扉の開け方があまりに巧妙なため家猫時代の記憶があるものと考えられるので、逆算すると猫の記憶は2年程度はなくならないのではないかと思う。


B猫に対しての人間の思いやりは、猫からしてみるとありがた迷惑な場合がある。


C「ちゃちゃ」は誰かがいないと1匹ではいられないタイプで、キタは1匹でも過ごせるタイプ。性格が違いました。


D11歳の先住偏屈オス猫と推定5歳前後のすぐシャーシャー言うメス猫の組み合わせなのでどうなるか不安でしたが、何とか一緒に住めそうな気がしてきた。


E喧嘩が絶えない間柄の猫でない限り、2匹いればいたなりに家族の負担、迷惑も増えるが話題は増える・もしかしたら笑顔も増えるかも。


F「ちゃちゃ」は娘のことを一番信用しているかもしれない。半面キタは娘を敵方と感じ出しているかもしれない。 


朝晩関係なくシャーシャー言いまわっていて寝不足になっていましたが、一か月が経ち環境にも慣れて、マーキングと早朝の唸り、ニャオンニャオンの鳴き声以外は次第にいつもの日々に戻りつつあることを感じています。



仲良く昼寝するような間柄ではなくてもいいので、喧嘩せずに一つ屋根の下暮らしていければと思います。まだ多頭飼育が始まってたった一か月です。知らない猫同士が、一方はテリトリーを勝手に侵入されてもう一方は、右も左もわからない場所に突然拉致されてきたのですから、たかだか一か月で最良の関係なんて結べはしないです。



すぐに結果を求めてはだめです。長い年月をかけて進化していくものと思います。また、そのくらいの覚悟、度量が室内放し飼いの多頭飼育には必要だと思います。正直なところ「ちゃちゃ」捕獲の話が出てきたときは一か月もあれば、「ちゃちゃ」もキタも落ち着くだろうと思っていましたが、甘かったです。実際はまだ道半ばです。



これ以降まだまだ良い方へ改善されていくことがたくさんあると思います。そうしたことをいつかまたご報告できればと思います。



















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