浴室のコーキング打ち直し



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浴室のコーキング打ち直し
2021年11月23日


3週間ほど前に、一か所切れてしまっているため頼まれていた浴室のコーキングの打ち直しを9月11日の土曜日に実施しました。



今回の作業のニューフェースはセメダインから発売されている「バスコークカッター」です。いつもコーキングを打ち直す時には、カッターで古いコーキングを切っていたのですが、タイルに傷がつきそうだし、古いコーキングの剥がし残しが出てしまうため何かいいものは無いかと、おなじみのケーヨーデイツーで探していて目に留まりました。価格は400円前後だったと思います。



使い方はバスコークカッターのエッジ部をコーキングに押し当てて滑らすように押すか、逆側のエッジを当てて引くようにすれば三角目地のコーキングをカットでき、いつも困っていた残ったコーキング材もヘラ部を使ってこするように取り除けるという優れものです。プラスチック製ではありますが、エッジ部分は鋭利で油断するとケガしそうな感じなので期待が持てます。



今回のコーキング打ち直しの一番の考え処はコーキングが切れてしまったところは一か所だけでそれ以外の部分は、カビのせいか変色しているところは多少ありますが、機能に問題がないという点です。



その一か所のコーキングを打ち直すだけならビール飲みながら30分もかからず終わるのですが、それだけではせっかく開封するコーキングがもったいないです。コーキングは一度封を開けて使い残しをだしてしまうと、いくら密封して保存しても次第に硬化してしまい、次に使いたい頃にはカチカチで使い物にならなくなっていることがあります。



そのため出来る事なら、開封したコーキングを使い切るくらいに、あちこちにコーキングを打ちたいので浴室のコーキングは高所を除いた全体の8割がた打ち直すことにします。また台所のシステムキッチンのコーキングも時間があれば打ち直す予定にします。 



作業手順は簡単で、新兵器「バスコークカッター」で古いコーキングをサクサクときれいに剥がして、その後マスキングテープを貼ってコーキングを打ち直し、整形したらマスキングテープを剥がして一昼夜放置してコーキングが硬化したら終了ということで浴室、台所合わせて6時間程度の作業を予定しています。



ところが当日午前中に粗大ごみをゴミ焼却場に出しに行ったりと、なんやかんやありまして作業開始が午後2時になってしまいました。古いコーキングをきれいに取り除くのに2時間、マスキングテープ貼りに1時間、コーキング打ちとマスキングテープ剥がし、後片付けで1時間… これなら夕飯ギリギリには終わりそうです。この時点で台所のコーキング打ち直しは、時間が足りないため諦めています。 



早速、古いといってもまだまだ使用に耐えうるコーキングを剥がしていくことにします。ここで「バスコークカッター 」のお手並みをまじまじと拝見させていただきましたところ、バスコークには良いのかもしれませんが、我家の厚めに打たれたコーキングには役不足でした(-_-;) 



「浴室とタイルのコーナー部は、エッジ部を押し当てて、滑らすように目地材方向へ動かします」「逆側のエッジで、引きながら取ることもできます」とのことでしたが、コーキングの弾力が抵抗となってエッジ部はスーっとは滑りません。カットもスパッとできるわけでもなく、グリグリと無理やり押し切っているようで切り残しも多しです。



その切り残しは「残ったシール材を、ヘラ部を使ってこするように取り除いてください」とのことですが、やはりコーキングの抵抗にあい、きれいに除くのは容易ではありません。切り残しとなったコーキングはなかなか手強いです。結局、取り除くには最後は白兵戦となり、いつものように右手親指の爪の右に出るものはありませんでした。



餅屋は餅屋、「バスコークカッター」はバスコークには良いのでしょうがコーキングには不向きかもしれません。 



「バスコークカッター 」には、大変申し訳ありませんが作業開始5分たらずで退場してもらい、いつものカッターに出動を依頼しコーキングに切れ目を入れて剥がしていきます。これだと一気にペロ〜ンと剥がすというかカットすることができます。「バスコークカッター 」とは作業効率が5倍以上は違います。



作業を開始してから2時間せずしてコーキング剥がしは終わり、コーキングを打つ部分にマスキングテープを貼っていきます。時は午後4時過ぎ。日差しは次第に弱くなり浴室の照明をつけても、細かな作業をするにはちょっと手元が薄暗く、年寄りにはつらい状況です。鳥目の私には尚更です(-_-;) 



さすがに投光器までは持ち込みたくなかったので、その環境でマスキングテープを貼っていったのですが、普通の姿勢でマスキングテープを貼れるところならまだしも、寝転がったり腹ばいになったりして貼らなけらばならないところは浴室内の薄暗さも手伝って思うようにまっすぐに貼れません(-_-;)



さらに今回は剥がし残し、切り残しを極力取り除いてしまったので、以前だったらそれを目印にさっさと貼れたのですが今回それがほぼできません。どうせ人様からお金もらう仕事じゃないし多少剥がし残し、切り残しが見えたっていいじゃんということで、次回から考え方を改めて、作業効率を考慮して目印代わりに剥がし残し、切り残しが多少あっても可とします。



あとワンポイントアドバイスではありませんが…マスキングテープは幅が細い方が当然安いのですが、コーキングを多めに打ってしまった場合には整形していく過程で余ったコーキングの逃げ場がマスキングテープの上になります。それよりもはみ出してしまうと必要ない部分にコーキングをつけてしまうことになってしまいます。 



マスキングテープの幅が狭いと余ったコーキングの逃げ場が少ないということを頭の隅に入れておくといいかもしれません。もちろんテープからはみ出しそうになったら整形を中断して手についたコーキングをぼろ雑巾等で拭きとればそれでもOKです。わたしは普段は15o幅の物を使っていてそれでも失敗はないですが、自信のない方はコーキング用のマスキングなら30o幅の方が安心できます。今回は15oの在庫がなくなったので、途中から30oを使いました。



マスキングテープを貼り終えたら、いよいよコーキングを打ちます。まず準備するのは剥がしたコーキング付きのマスキングテープを入れるビニール袋と手についたコーキングを拭くぼろ雑巾(なるべく大きめ)です。



ビニール袋は口を大きく広げた状態にしておいて、剥がしたマスキングテープをなるべく袋の奥に入れていくようにします。袋の入り口の方だとマスキングテープのノリで袋がくっついて口が閉じてしまう可能性があるからです。



また、整形する時に手につくコーキングは、ぼろ雑巾のコーキングが付いてない場所で毎回拭いていきますが、コーキングが浴室の床についてしまうため、ひっくり返しては使えませんのでなるべく大きめのものが良いと思います。



コーキングのノズルはコーキングガンを斜めにして使用しますので、角度は合わさなくてもいいですが同様に斜めにカットした方が使いやすいと思います。



あとは根性を決めて等量ずつ射出するようにガンのレバーを握る握力と、打ち面にコーキングガンを滑らせるリズムがムラにならないように注意しながらコーキングを打ちます。1本の直線を打ち終わったら指でなぞって表面を整形します。



線と線の交点とか指の力加減でコーキングを整形しなくてはならない部分は、指にコーキングが付いてきてしまうと整形しにくいので、そうした場合は指に唾液を付けてコーキングを整形します。なぜか指に唾液を付けるとコーキングが指に付かなくなります。 



一通りコーキングを打ち、整形も終わったらマスキングテープを剥がしていきます。剥がすコツは最後にマスキングテープを貼った場所から剥がし始めて、最初にマスキングテープを貼り始めたところで剥がし終わることです。



これはマスキングテープは線と線の交点とかで所々で継ぎ接ぎになって重なり、その重なり方は後から貼ったものが上になっているからです。これをマスキングテープを貼った順番で剥がしていくと交点等で、一番下になっているマスキングテープを剥がすことになり、一気にマスキングテープがはがれてしまい収集がつかなく場合があるからです。



剥がしたマスキングテープには余ったコーキングが付いているので、他の場所へ着かないように注意しながらビニール袋に入れていきます。5時半くらいに後片付けも終わって本日の作業終了です。後は硬化するのを一晩待って完成です。




本日の作業費は500の缶ビール6本に刺身のつまみ付きといつもより、ちょっぴり豪華でした。





















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