
にわか石工職人になり大谷石を割る
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2021年9月14日
今までに計画的に石を割ったことがありませんので8月11日の夜にネットで「石の割り方」を調べてみました。
「セリ矢」なるクサビみたいな道具があり、割りたいラインに沿って振動ドリルで石に穴を開けて、そこにセリ矢を差し込んでハンマーで叩こみ石を割るようです。が、おそらくにわか石工職人になるのは最初で最後でしょうから、振動ドリル含めてわざわざ道具をそろえる気はありません。
そもそも石は柔らかい部類の大谷石ですし、何十年も前からそこに置いてあって風化も進んでいるでしょうから、そんなに身構えることもない気もします。いざとなったらマイナスドライバーとトンカチで地道に石を崩していけば、何とかなるような気もします。
まずは何か似たような道具が我が家になかったか頭をフル回転させて思い出します。そうそう、確かタガネがあったと思います。振動ドリルの代用はいつもの普通の電動ドリルに頑張ってもらうことにします。
作戦は、まず大谷石を割りたいラインに沿って1センチくらいの間隔でドリルでなるべく深い穴を開けていきます。そしてその穴と穴をつなげるようにタガネを叩いて割るという戦法で行きたいと思います。
翌8月12日朝9時より作業開始です。今日の作業場所も日陰だし、なによりも軒先塗装のようにハシゴのような荷物を持って設置、撤去、移動を繰り返すこともなく、その場で作業できるということで、イス代わりにブロックを1つ置いてそこに座ってなんとなくお気楽モードな気分でスタートです。
まずは直径5o以上はあったと思いますが何oだか確認もせず手にした鉄鋼用ドリル刃で、大谷石に穴を開けます。予想通り割と簡単に大谷石に穴が開いていきます。穴の深さも3cm以上はいけていそうです。
何十年も野ざらしだった大谷石は表面近くをドリルで切り出した石の粉は黒っぽいですが、深く掘り進めると淡いきれいな色に変わっていきます。切り出したばかりの大谷石ってこんな風にきれいな色してんだろうなぁなどと思いながらビシビシ穴を開けていくドリルも順調で、あっという間に穴あけ作業は終わりました。
次に穴と穴をつなげるようにタガネを大谷石にあてがいハンマーで打ち込みます。予定ではしばらくそうして叩いていると開けた穴のラインでパカッと石が割れる予定でしたが、ちょっと無理そうです。
ならばと石の右端の方の穴から少しずつ細かく割っていく戦法に変更です。そうして穴のラインを1/3付近まで攻略してきたところで突如一気にパカッと割れました。
少なくとも我が家の大谷石は普通のドリルとタガネとハンマーで割ることができました。その後は割れた面に足をぶつけても切り傷ができないようにハンマーで鋭利にとがっている部分をつぶして終了です。
予想以上に短時間で終わってしまったため大谷石の隣の牛乳箱置きになっている石を見栄えよくブロックに差し替えてました。また敷石の周りがより平らになるように他の場所から土を持ってきて、へこんでいる場所に盛り土もしました。
お昼にはまだまだ早い時間で終わってしまいましたがこれでお勝手口の足場改良工事は一応終了とします。もう転んでけがをすることもないでしょうから一安心です。
明日以降、外壁のコケが生えている部分のデッキブラシでのお磨きと、ヒビの入っている部分の屋外用コーキングでの補修をやるつもりで材料を用意していますが、お天気が悪そうですので都合の良いお天気のいい日にやることにします。