元家猫の野良猫ちゃちゃ 室内教育編その1
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2021年9月18日
7月24日に捕獲された「ちゃちゃ」は数日でゲージでの生活環境になれたので、4〜5日後にはキタさんを同じ部屋に入れて様子を見てみました。
まだタオルを巻いたゲージ越しでお互いが見えないようにしてある状態ですが臭いはするのでしょう、ふぅ〜と低く唸ったり時折シャーもしますが、もっと激しいものを想像していましたので、ちょっと拍子抜けでこれは何とかなるかもと期待を持ってしまいます。
これならタオルを外しても大丈夫かということで8月4日にタオルを外してゲージ越しにご対面させました。お互いに見かけたことのある猫同士なためなのかタオル越しのご対面とあまり変わりません。最初は、緊張しながらお互いに牽制はしているのですが、そのうち飽きて終いには2匹とも寝てしまいます。
キタはオスで「ちゃちゃ」はメスですがともに避妊手術は施されています。どっちも、縄張り意識は強いかもしれませんが、他の猫にはあまり興味を示さないような性格かもしれません。でもキタは「ちゃちゃ」が2階の私の部屋に来てからは就寝の時以外は、あまり2階に上がってこなくなってきています。なにか遠慮しているのでしょうか。
ただ、相手の臭いには2匹とも敏感で、娘はキタを抱っこした後に「ちゃちゃ」を抱っこしたりその逆をしたりすると両方の猫にふぅ〜と唸られています。猫がやきもちを焼いている証拠とか言われていますが実際は、身近に同類の匂いを持ち込んだことによる不快感の現れだと思います。
上下関係の厳しい動物の世界ですので私たちも「ちゃちゃ」よりも先住猫のキタを立てる行動はとっていって、そうしたところからもお互いの立ち位置を理解させようとは思っています。最初は獣医さんの言葉じゃないけど「ちゃちゃ」にキタさん押され気味かと思いましたが、最近はキタさんがゲージの傍にいると「ちゃちゃ」がおとなしくなって助かるとの娘からの話もあり、良い感じではないかと思います。
お盆休みに突入した8月8日にいよいよ「ちゃちゃ」をゲージから出して家の中を自由に歩かせることにしました。このころになるとシャーと言っているのは「ちゃちゃ」だけで、キタは時折唸りはするものの、それ以上の威嚇行為はなくなったので判断しました。
また、娘をいつまでも「ちゃちゃ」に付き合わすわけにもいきませんので、この一週間の盆休みでキタと「ちゃちゃ」の同居にも、ある程度形を作りたいと思っていました。(後日、その程度の日数では「ある程度形を作りたい」なんぞあまりに甘い考えだと認識しました)
ただしキタがいつも夜に寝ている2階の奥様の部屋は、キタの本拠地ですので「ちゃちゃ」単独で入れないように注意しています。午前中、さっそく1階へ警戒しながら慎重に降りてきた「ちゃちゃ」を見つけたキタは、奥にある仏間にソロソロと姿を消していきます。居間をシャーシャ―言いながら一通り観察する「ちゃちゃ」は、いつもキタのいる場所の臭いを念入りにかぎますが、その場に留まることをせずに移動していきます。
それを見ていると「ちゃちゃ」は一応先住猫のキタの居場所であることを認識したように感じます。一通り居間を観察した「ちゃちゃ」は知っているのか知らないのかは、わかりませんが奥の仏間に入っていきます。仏間でも先住猫の居場所を認識するかのように臭いを嗅ぎながら歩き回りキタが下にいる茶卓にシャーシャ―言いながら近づいていきます。
そして「ちゃちゃ」の目にもキタは映っているはずですが、そのまま茶卓に飛び乗ってしまいます。「ちゃちゃ」は多頭飼育の猫でしたので猫同士のそうした距離感が普通なのかもしれませんが、多頭飼育の経験のない私からするとシャーシャー言いながら近づくお前はバカかと言いたくなります。同じく多頭飼育の経験のないキタもさすがにズケズケと近寄る「ちゃちゃ」に不快感を込めてシャーします。
しばらく膠着状態となりますが、「ちゃちゃ」が茶卓から降りて居間に戻って一件落着です。取っ組み合いの喧嘩はしそうもないように感じましたので、人間が観察するのを徐々に止めて2匹の時間を多くしていきました。相変わらず「ちゃちゃ」はシャーシャ―言いながら歩き回っていますが、環境に慣れればじきに変わっていくでしょう。
1階はキタの居場所が多々あり自分の落ち着ける場所はあまりないと感じてきたのでしょうか「ちゃちゃ」は1階をしばらくウロウロして2階の私の部屋に戻ることが多くなってきました。別に「猫鍋」を求めていたわけではありませんので各々自分の居場所を見つけ出して喧嘩せずに生活できればそれでいいのです。
また、就寝後は私の部屋のドアをわずかに開けて「ちゃちゃ」が自由に行き来できるようにしましたので、2階の奥様の部屋(深夜にキタの1階の夜間見回りがあるので奥様の部屋のドアも少し開いています)にも、「ちゃちゃ」は入っていくようですが特にシャーも喧嘩もせずに、1階まで下りて行った後に私の部屋に戻ってきています。ただ自室に戻ってきてからは室内をウロウロ、ニャーニャーで寝てくれませんので、睡眠不足になってしまいます。
そんなこんなで盆休みの最終日の15日を迎えました。明日からお仕事出勤になりますがこの調子でしたら昼間両親だけになってもキタと「ちゃちゃ」の同居は何とかなりそうです。
ここ一週間で感じたことは、
@甘噛みは「ちゃちゃ」の方が優しい。
A「ちゃちゃ」のシャーは連発するので安っぽいけどキタのシャーは滅多にないので怖い。ゆえにキタは忍耐強いとも思える。
B「ちゃちゃ」が夜中に鳴くと野太い声の女性が「わぉ〜」と叫んでいるようでちょっと怖い。
C「ちゃちゃ」が先住猫のキタがこの家の主猫と認識したと思えること。
Dキタは気が小さく狷介な性格かと思っていたけどそうでもなかったということ。
E「ちゃちゃ」は屋外にたんまり未練があること。
Fお互いに取っ組み合いのけんかはしないだろうということ。他
来週以後、どんな感じかは改めてお知らせいたしますm(__)m