サイト内検索
















TZR250(1kt)とCRキャブセッティング 完結編



PCサイトをスマホでご覧の方は、「スマホで見る」をクリックすると見やすくなります



TZR250(1kt)とCRキャブセッティング 完結編
2020年5月15日


今回のお話ではキャブセッティングの画像はあまりないので、セッティングがてらツーリングに出かけたけど、活字にするほどでもない画像を貼りつけながら進めたいと思います m(_ _"m) 



TZR250(1kt)のCRキャブのセッティングは、思いのほか時間がかかってしまいました。その原因に私のずぼらな性格や、スロージェットが想像以上に大きな番手の物が付いてたこともあるのですが、一番の問題は、CRキャブのセッティング方法を知らないということだったと思います。



自分なりにネットで調べていたのですが、2ストにCRキャブってまずいませんから参考になるセッティングデータは、はなから諦めていたとしても、セッティング方法の基本の「いろはのい」みたいなものも見つけられなかったのです。



各ジェットが、どのくらいのアクセル開度でどんな働きをするというようなものは何となく理解していますし、メインジェット、ジェットニードルなら違いが判りますので、セッティングできます。ネットでも拾えます。しかし、アイドリング域+@の回転域のセッティング方法ってあまり細かく書いている物ってなかなかありませんでした。



そんな知識のない中でも、巨大なスロージェットは、本格的に1ktにCRキャブを装備した2003年頃から75番より55番までは、順調に下げて調整しているのですが、その後やはり、そんなに下げていいわけがないと頭のどこかで思っていて、その後2012年までスロージェットは75番から55番の間を迷走し続けます。そのためエアスクリューの開度は大きくなり、エンジンのツキはいいのだけど、発進時に力のない、下のない乗りずらいセッティングとなっていました。



そのように苦労していたセッティングが画期的に変わったのは、2013年です。ネット検索でCRキャブのセッティングについてお手本となるものが見つかったからです。まめしばさんの運営する「GS1000と日々の日記」というホームページです。CRキャブにとても精通していらっしゃり、アクセル微開時のCRキャブ独特の性格とかいろいろな情報が満載でした。正直なところ目からウロコでした。



CRキャブのスロー系のセッティング方法が、具体的に書かれていました。簡単に言うとスロージェットのセッティングは、エアスクリューの回転数を一回転開けで固定し、プラグが焼けツキが薄くなって鈍くなるまでスロージェットの番手を落とす。その中で良いと思われるスロージェット2本を選び出し、その2本でエアスクリューの回転を変えながら、ベストなエアスクリューの回転数とスロージェットを選択する。 



プラグの焼けは、念のため再確認し必要に応じて変更する。その間ニードルジェットは2段で固定しておき、スロージェット・エアスクリューが決まったらNJ段数変更を行い必要に応じてスロージェット・エアスクリューを微調整する。というものでした。



また、時を同じくしてTZR250(3MA)に、FCRを装備した車両を和光2りんかんでホームページに掲載していて、そのスロージェットの番手がとても参考になりました。 



やり方がわかって、落としどころがぼんやりでも見えてきたら実行するのみです。それまでは、スローが濃かったのでエアスクリューは2回転以上開いていましたが、1回転に固定してスロージェットを探します。2013年中にはスロージェットは50番まで、2015年には45番まで下がっていました。エアスクリューも1/8回転変わるとエンジンの調子が違うのがわかるくらいに、セッティングが煮詰まってきていました。違いの分かる男になってきました。 



ジェットニードルのクリップ段数も確定させて、最後に標準ジェットニードル3875のところ、3871を試してみて結論を出しました。今でもセッティングはその当時の仕様で走っています。 



2003年から2015年まで実に12年かかって、合格点のセッティングがやっと出ました。キャブセッティングの知識がなかったのが、一番の原因ですが、それにしても長かったというか、デレデレやりすぎたというか… (-_-;) セッティング記録の日にちの部分は、エクセルで約100行におよびました。



時間をかけた分というか、かかった分、購入したジェット類は結構な数量になり総額2万円を超えています。メインジェットは110番から220番、スロージェットは、42番から75番、ジェットニードルは3875・3871・3869とあります。レースをやるわけでもないのに、個人でこれだけ持っている人も少ないのではないかと思います。アホですね… 



しかし、やはりネットの力は偉大です。以前もお話ししましたが、その昔ネットで調べたけれど情報がなくて諦めたものがあれば、今一度ネットで調べると出てくるかもしれません。私は、何度もそのおかげで時間はかかってしまっていますが、前進することができています。






さて、キャブセッティングが終われば次はパワーチェックですよね (´・ω・`)b