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TZR250(1kt)とパワーチェック



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TZR250(1kt)とパワーチェック
2020年6月9日


2015年7月気が遠くなるくらいの時間をかけたTZR250(1kt)のキャブセッティングが、一応完了しました。



それまで、壊れずにお付き合いいただきましたTZR250(1kt)にも感謝しながら、誰しも次に思うのは、これだけ改造していったい何馬力出てるのだろう??ですよね。夏場だし、12000回転回しても壊れないだろうということで、どこで馬力計測してもらうか検討しましたが、ここはセッティングに一筋の光を与えてくれた和光2りんかんにお礼方々ということで決定です。



和光2りんかんでは「パワーチェックレポート」というコーナーがあり、ネットに掲載してもらえることもあるみたいです。我が1ktもひょっとしたら載せてもらえるかなと、下心をちらつかせながら同じ7月にパワーチェックの予約をしました。当時は、まだ抵抗の少ないシールレスチェーンを使用していましたが、更に抵抗を減らそうという姑息な考えでチェーンを灯油で洗ってオイルを塗ったりして当日を迎えました。



受付でパワーチェックの予約をしている旨伝えて、申し込み書に必要事項を記載していきます。改造欄には大まかな改造を記載しましたが、その内容はそれだけでもインパクトがあったのか対応してくださった店員さんが「ネットに掲載することがあるかもしれませんがよろしいですか?」と。「こんなのでよければ、いいですよ」。とちょっとドヤ顔で私。屋外でしばらく待つと、パワーチェックの達人の登場です。知る人ぞ知るNSR乗りのお方です。近年では、ホンダの生産完了品の部品にも影響力を及ぼしていらっしゃるようですし、多方面でご活躍中のようです。



その達人、書類を見ながら、「本当に12000回転回していいのですか?」と。まぁ普通はそうなると思います (^_^;) 「大丈夫ですのでよろしくお願いします」と私。また「普段は水温は何度くらいですか?」と達人。「夏場は75〜80℃くらいです。渋滞の中では85℃位です」と私。その他、簡単な確認事項をチェックし1kt状態を把握して、いよいよパワーチェックです。



TZR250(1kt)は、達人に連れられてパワーチェック室へ。パワーチェックの様子は、壁のガラス窓から見学できるようになっています。画像取ればよかったです (´;ω;`) バンドで固定され入念な暖機運転の後、エンジンは一気に12000回転まで回ります。回転が上昇するにつれて、ローラーを回すリヤタイヤにつられてリヤサスが伸びていき、その分フロントに車重がかかっていきます。12000回転の咆哮を響かせ室内に煙幕を貼りながらパワーチェック終了です。サイレンサーのグラスウールは交換したばかりなのも手伝って、まるでサーキットにいるのではないかと錯覚するほどいい音していました。



部屋からTZR250(1kt)を出した後、外でしばらく待っているとデータも持って達人がきて開口一番「ごちそうさまでした」と。意味が分からずキョトンとしていると、とてもいい結果が出たということだったのです。ノーマル45ps/9500rpmが55.5ps/11600rpmは、自分でもなかなか満足のいくものです。パワーカーブもギザギザしてなくて滑らかな、きれいなパワーカーブだと思います。9500rpmあたりの盛り上がりはYPVSに絡んだ出力変動ではないだろうかということでしたが、乗車時には全然わかりません。達人よりホームページに掲載しますから、待っててくださいねとのお言葉を頂き、いそいそと1ktに跨り柏へと帰りました。



この約一か月後に福島県富岡町までツーリングに行きましたが、高速道主体だったとはいえ走行距離483キロ/21リットルで燃費23キロを記録しました。それまで燃費20キロがせいぜいでしたので、馬力が上がって燃費もよくなってで言うことなしです。



これで1ktのチューニングについては、完了かなと考えます。その後はこのコンディションを一日も長く維持するためのメンテナンスに注力を注いでいます。大きな事故にもあわず、ここまでバイクに乗れていることと、その私のバイク人生の中の、他の人にはそう簡単にまねのできない数多くの場面に、多大なる影響を与えてくれた1ktを選んだことをとてもうれしく思います。