TZR250(1kt)とピットイン77太田店



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TZR250(1kt)とピットイン77太田店
2020年5月23日


CRキャブセッティング 完結編をすでに公開してしまいましたが、そのちょっと前に行ったツーリングについてカキカキします ○┓ペコッ 


2015年4月に、ゴールデンウィークにキャブセッティングがてらどっかツーリングに行きて〜とネットを見ていると、懐かしい自動販売機が目に入りました。当時ですでに40年くらい前の自動販売機です。後から知りましたが、昭和のレトロな自動販売機巡りがひそかに人気になっていたようです。さらにネットで調べていくと、関東圏に数か所有名な場所があることがわかり、その中の一つだった群馬県太田市にある「ピットイン77太田店」にTZR250(1kt)で行ってみることにしました。


ツーリング決行の5月3日は晴天でツーリング日和でした。この時のCRキャブのセッティングはスロージェットは50番でエアスクリューは1回転開けとなっていました。当時の走行フィーリングの記載では、2000回転くらいでの発進が可能となっていましたが、エンジンが温まるとかかりづらいとのコメントがあり、まだ弱冠スロー系は濃いめであったことが伺えます。この二か月後にはCRキャブセッティングの完了に至るのですからもう少しです。


ちなみに、このツーリングでは、燃料コックを負圧式から落下式に改造しての試走も兼ねています。CRキャブは負圧式になっていないために、燃料コックはPRIを使用していました。そのため予備タンが機能しなかったのです。走行距離から割り出せば、残りの走行距離は計算できますが、どうせこの先のCRキャブを使っていくなら燃料コックもなんか考えようと調べたら、ノーマルの負圧コックを落下式に改造して予備タンが使える方法が見つかったので、改造してからの初ツーリングだったのです。


さらには細かい話ですがオイルポンプのクリアランスをよりシビアに調整して初めてのツーリングでもあったのです。一応クリアランスを0.1MMに調整したつもりなのですが、実際にはもっとクリアランスあると思います。余談ですがクリアランス調整用のシムはモノタロウで購入できました。クリアランス調整は、排気煙対策行ったのですが結果は減ることは減ったかな…って程度でした。オイルポンプはカムの形状とノーマルキャブとアクセルの引き代が違うCRキャブの引き具合を鑑みて弱冠オイルを絞っています。


ルートは国道16号-県道17号(千葉)-国道354号-県道142号(群馬)で片道約100キロの工程となります。道中は、所々しか記憶にありませんが渡良瀬遊水地付近は緑が豊かだったことと、群馬県大泉町が、想像以上にブラジルだったことが印象的でした。


大泉町の街道沿いにはブラジル語の看板が立ち並んでいて、それらを見ていると日本の街道とは異質であることをすぐに感じます。町内では食材や書籍他ブラジル関係の物が豊富に調達できるようです。付近には大きな工場がいくつかあり、移住されてきたブラジルの方々は貴重な労働力であったことも大泉町でブラジル文化が発展した一因のように思います。


その街並みを過ぎてしばらく走った右手にピットイン77はありました。


外見は昔の街道沿いのドライブインそのものです。まだ、お昼にはちょっと時間のある中途半端な時間ですのでお客さんはあまりいませんでした。中に入ると奥の壁際に懐かしい自販機が並んでいて、テーブルを挟んでゲーム機もたくさん設置してありました。これらの自販機は注文のたびに食品を加熱、調理しますのでジュースの自販機などとは比較にならないくらいに複雑です。


40年近くに経った今でも現役で活躍しているということは、とても大切にされていてきちんとメンテナンスされていることの証です。当然補修部品も供給終了になっているでしょうからメンテナンスするのも並大抵なことではありません。1ktも生産終了後30年以上経ちますので、なんとなくその苦労がわかる気がします。


さてさて、何を食べましょうか。


私が中学生時代に塾帰りにお世話になったのは、うどんの自販機でしたがラーメンもあったのですね。ということで、まずは330円のラーメンを食べてみます。待つこと数十秒、出てきたラーメンは発泡スチロールの器に入っていました。40年前は再利用可能な薄い山吹色っぽいプラスチック製の器でした。時代の流れなのでしょう…金額は、私が食べていたのは、かけうどんでしたので比較にはなりませんが当時100円前後だった気がします。ラーメンにはチャーシュー、シナチク、ナルトが入っていました。うま〜い (∩_∩ ) おつゆも全部いただきました m(_ _"m) 


次にいただいたのは220円のトーストサンドですが、これは初めて食べます。アルミホイルに丁寧に包まれていて、出来立てはめちゃくちゃ熱いです。トーストにマーガリンが塗ってあって、中にはハムとチーズがはさまっていました。これもうま〜い (∩_∩ ) 最後にこれまた220円のチーズバーガーをいただきました。ちょっとシワシワだし写真写りが悪いのですが、シワシワなのは狭い箱の中で温められてふっくらと膨張したからなので、当時の自販機であることの現れです。味に問題は全くありません。おいしいです。 (´・ω・`)b 


おそらく自販機の販売当時の食材の商流は、今では変わってしまっているでしょうから、チーズバーガーひとつをとってみても自販機に合う大きさの箱やバンズ、中の具材の仕入先の開拓とか手配とか当時の自販機を維持、稼働させるための苦労は、けっして機械のメンテナンスだけではないと感じました。


他にも食べてみたいものはあったのですが残念ながら、3品を堪能したところでお腹がいっぱいになってしまいました。いただいた3品はどれも調理したての暖かい食品を提供するために今の時代では考えられないくらい手間暇をかけています。自販機から感じ取れるそんなところが、昭和な時代なのでしょうか。


帰り際に、立ち並ぶ自販機を見ながら「オーナーさんにかわいがってもらって、お客さんを末永く喜ばしてくれよ」と思いながら外で待っていた昭和な1ktに跨りました。



















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