
TZR250(1kt)とリアブレーキシリンダーカップ交換
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TZR250(1kt)とリアブレーキシリンダーカップ交換 |
2020年9月9日
2019年5月当時、以前からTZR250(1kt)のリアブレーキのマスターシリンダーから微妙にブレーキオイルがにじんで、それがプッシュロッドを伝わって垂れてきていました。ポタポタと滴下するほどではないのですが、触ってみると手にブレーキオイルが付くという感じです。
ブレーキは1ktを冬眠からたたき起こしてから一度も診てないので、はや、17年使いっぱなし…もちろん定期的にキャリパーピストンのモミ出しとシリコンオイルで回りを磨くことは忘れてはいません。
放置しても悪化するだけなので、修理するか…ということで部品手配をしようとサービスマニュアルを見ると、マスターシリンダー内のピストン状のものにオイルシールとなるリング状のゴム製品を2つ組付けないとならない模様。ピストン状の部品が単純な形をしていれば問題ないのですが、見るからに、「ネジ」です。そのネジ状のクリスマスツリーの上と下にリングを取り付けるというものです。上の方に付ける小さいリングは、100歩譲って何とかなっても下の大きいリングは難しそうです。
とりあえず部品手配しようということで、「リヤシリンダキツト、マスター」を入手、到着した部品を一見してこりゃ無理だ…仕方なくオイルシールを組み付ける特殊工具であるカップロケットなるものを調べてみました。
カップロケットは簡単言うと、鉛筆のキャップみたいなもんで、鉛筆をキャップに差し込んで、そのキャップにOリングをかぶせて徐々に広げていって、最終的には鉛筆部分までOリングを滑らせていってOリングを鉛筆外周に取り付けるといった感じのものです。
小さいほうのOリングに合うカップロケットは、ヤフオクですぐに見つかりました。何種類かのサイズとの組品となってしまっていますが、いつかまた同じようにOリング交換があると信じて購入しました。しかし、大きいほうのOリングのサイズに合うカップロケットが見つかりません (-_-;)
こりゃ、製品探すより代用できる品物探した方がいいかなと、あれこれ知恵を巡らせて出てきたのがシャチハタの交換用インクの容器でした。これが、なかなかの会心のグッドアイデアでして入念なる加工と、作業のイメージトレーニングで代用品でも無事にOリング装着できました。Oリング取り付けに当たっては、オイルシールなので取り付け向きがありますので、間違えないように注意が必要です。
あとは、リアブレーキマスターシリンダーからシリンダーを抜くために、サークリップを外して分解して清掃、Oリングを交換したシリンダーを入れてサークリップを止めなおして、ブレーキオイルを入れてエア抜きすれば作業終了です。オイルシールってすごいですね。
今回ブレーキフルードはHonda(ホンダ) ブレーキフルード ウルトラ BF DOT40.5L を選んでみました。安かったからで特に他の理由はありません。また、エア抜き用に エア抜キポンプ (チューブ付) も購入してみましたが、不器用な私にはうまく使いこなせませんでした。が、今はフォークオイルのレベル合わせに活躍してくれています。
これでリアブレーキのマスターシリンダーからのブレーキオイル漏れは完全に止まりました。
今回もいい仕事ができてよかったです┏○ペコリ