TZR250(1kt)とサイレンサーグラスウール交換



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TZR250(1kt)とサイレンサーグラスウール交換
2021年2月6日


しっかりバイクネタご無沙汰してしまいましたm(__)m



1月発令された2月7日までの緊急事態宣言が、解除されたらすぐに出撃できるように、TZR250(1kt)のサイレンサーのグラスウールを交換しようと計画して約一か月が経過しようとしている1月31日に、ようやく実行に移しました。結局、緊急事態宣言は3月7日まで延長されてしまいましたが… (出撃するには、気温が多分に影響することをご了承ください○┓ペコッ) けっして横着していたわけではなかったのですが、珍しくなんやかんやと用事が入ってきて予定がつぶれて延び延びになってしまっていました。



グラスウール交換は、パワーチェック直前の2015年7月以来のこととなりますが、走行距離はたかが知れていますので、消音効果が激しく低下してしまっているわけではなく、まだまだ交換しなくてもいいのではないかと思えるのですが、交換することにします。



まずは、TZR250(1kt)に装備している86TZ250チャンバー改よりサイレンサーのみはずします。外したサイレンサーより真っ黒なオイルがタラ〜っと一筋。グラスウールがオイルを結構吸っていそうです。



しかし、サイレンサーがボルトで外せるのは楽ですよね。yuzoの時はチャンバー本体とサイレンサーとが一体だったのでグラスウールを交換するのに、チャンバーを車体から外してサイレンサーのリペットを外してステンレスの筒を引き抜いてと結構大変でした。



86TZ250チャンバー改のグラスウール交換は、ボルトで止まっているサイレンサーをチャンバーから外してサイレンサーのテールエンドのリペットを外して開けて、中のグラスウールを交換し、その後それまでの作業の逆を行えば終了します。サイレンサーテールエンド部のリペットは4oのリペットなので、3.8oのドリルで削り落とします。



リペットが外せたらテールエンドを取り外して、中からパンチングパイプとグラスウールを引っ張り出します。交換用のグラスウールは、これまでいろいろと試してきていまして、yuzo時代には円柱に形成されてパンチングパイプの通るところがくり貫かれているものを使ったり、オーソドックスにシート状のものをパンチングパイプに巻きつけて使用したりしていましたが、そのどれもが、どうも消音劣化が早い気がしていて納得するまでは至っていませんでした。



そんなこともあり86TZ250チャンバー改のグラスウールは、何を使おうかと悩んでいたときに、グラスウールをパンチングパイプに巻き付けるのではなく、四角く切ってサイレンサーの中に押し込んでいるのをネットで見つけました。また、詰め込む枚数で音質の調整ができると書いてあった気がします(なんせ15年以上前の話なので、はっきりしませんが勘弁です)。あ〜、これならパンチングパイプに巻き付けてサイレンサーの中に押し込んでいかなくてもいいし、楽かなぁ。ということで採用決定し今日に至っています。



さて、サイレンサーの中から引っ張り出そうとしたパンチングパイプとグラスウールが、なかなか出てきません。この作業で今まで苦労した記憶がなかったので、前回交換時にグラスウール詰め込みすぎたのかもしれません… 仕方なくペンチでサイレンサーの中から、グラスウールをむしり取るように半分くらい取り出してから、パンチングパイプを引っ張ると、やっと抜けてきました。



サイレンサーの中は、パンチングパイプのエンジン側に幅10センチ、長さ90センチのデイトナ製の片面に飛散防止クロスの貼ってあるグラスウールを巻き付けて、それをサイレンサーに入れ込んで、その上に10センチ角切りのグラスウールを8枚詰め込んでテールエンドでふたをするという感じになっていました。引っ張り出したグラスウールは、ちょっと焼き過ぎたお餅のようにも見えますが、オイルの匂いが強く食欲はわきません。(ってかそもそもグラスウールで食えません)。



けど、焦げている部分とそうでない部分と、なんか顕著だなぁ。10センチ角じゃでかすぎるかなぁ、それでぎゅうぎゅうに詰め込み過ぎたかなぁ…ということで、今回は5センチ角にしてみます。単純計算ですが、厚みがほぼ同じなので10センチ角が8枚ということは、5センチ角が32枚と同じことで、サイレンサー2本で64枚使用するはずなので、50センチx25センチのシート状のグラスウールからとりあえず5センチ角を50枚作りました。片側に32枚ってすごい枚数ですよねぇ…



切りながら思い出したのですでに手遅れでしたがグラスウールを加工するとグラスウールが飛散して顔や手に付着して痛かったり、かゆかったりと割と大変なことになります。瞼がかゆいからとその状態の手でこすったらもう大変です。グラスウールの裁断等は極力肌が露出していないようにして行いましょう。切ったグラスウールはお餅のようですが食べられないし、出しておくと飛散するので袋に詰めてしまいましょう。



次に、パンチングパイプに、飛散防止クロスの付いたグラスウールを10センチ幅でサイレンサーの筒の中に入る程度の太さまで巻き付けて針金でほどけてこないように縛ります。これは、サイレンサーのエンジン側部分が排気ガス温度の高い部分になるので、その部分に飛散防止クロスが施してあって耐熱をうたっているグラスウールと使うことと、サイレンサー内部でのパンチングパイプの座り心地を安定させて、角切りグラスウール押し込み作業の効率を上げることとの融合技です。



前回は長さ90センチの製品をカットしたようで、その長さだとサイレンサー内にいい感じで収まるのですが、今回の手持ちは長さ70センチのものしかないので、ちょっとゆるゆる感が出ています。まぁいいかと作業を進めます。そして、いよいよ5センチ角のグラスウールを詰め込んでいきます。今回学習した「ぎゅうぎゅうに詰めると次回交換時に、引っ張り出すのが大変」を尊重して適度に詰め込んでいった結果、にゃんと12枚しか入りませんでした@@;



体積的には32枚のところが12枚ってことは、今までの3割7分5厘という、ちょっと高めの打率みたいな数値しか詰め込んでいないということです。テールエンド付近はクラスウールをもう少し詰めたくなる隙間がありんー…こんなに違ってもいいのかな…もっと押し込んで詰めるか…と悩みましたが今回はこのままいってみることにします。逆に10センチ角が8枚よく入っていたなぁ。そりゃなかなか出ても来なくなりますよね(^_^;)



テールエンドをリペットで止めて、あとはチャンバーに取り付けるだけという状態までもっていったところで私の作業のすぐ脇で開催されている我が家の卓球大会に参加するために作業中断です。2時間ほど卓球しまして8戦7勝と実力を見せつけたところで作業再開です。



チャンバーにサイレンサーをねじ止めして一応エンジンかけてみました。最後にエンジンをかけたのが3ヶ月前の10月末であるにもかかわらず、バッテリーはまだ頑張ってくれていてキーをひねるとTZR250(1kt)は「おせ〜よ」とYPVSの動作音で歓迎してくれました。バッテリー君いつも頑張ってくれてありがとう○┓ペコッ



アイドリングでの印象ですが、サイレンサーから出てくる音はボボボボボって感じで全くうるさくありません。一番うるさいのは排気ガスが、チャンバーの膨張室を中から叩くペコペコという金属音です。ここらへんは以前と同様ですのでアイドリング時の音では、グラスウール交換の効能がはっきりわかるものではありませんでした。エンジン回してみないとですね。



角切りのグラスウールを詰めるようになってからシート状のグラスウールを巻いていたころより消音効果の寿命が延びているのですが、この原因としてグラスウールがパンチングパイプに隙間なく均一の力で巻き付けられているわけではなく、角切りのグラスウールが押し込まれて変形してパンチングパイプに接しているので、接する圧力に差が生まれてその差が劣化していくときに、隙間的に作用して劣化スピードを低減させているのではないかと思います。



もちろん、yuzoに比べて86TZ250チャンバー改の方が、パンチングパイプ径、チャンバー容量が大きいため排気温度がyuzoより低くなっていると思われる点と、86TZ250チャンバー改のサイレンサーは、生粋のサーキット仕様のものではなく、太さ、容量とも大きいものに交換されているので、yuzoより消音効果が大きくなっている点も多分に作用していると思います。グラスウールの交換方法のみで、これだけの効果が出ているのはないので誤解されないようにお願いいたします。



作業終了後片づけをして他に問題がないかTZR250(1kt)を目視したところ、クラッチレバーのハンドル側のアジャスター部分からクラッチケーブルのインナーチューブがビロ〜ンと15センチくらい出ていました。お粗末ながら全く気が付いていませんでした。いつから出てたのだろう… 元に戻すため押し込もうとしましたが無理なのでニッパーでチョッキンして終了です。



そうそう、グラスウール類は緩く巻くと消音しますが飛散しやすく、強く巻くと消音しにくくなるそうです。




さてさて、これで出撃準備は完了です。いつ乗ろうかな (o^-^o)




















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