TZR250(1kt)と牛込海岸プチ弾丸ツーリング



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TZR250(1kt)と牛込海岸プチ弾丸ツーリング
2022年1月1日


テレビドラマ「相棒」で印象に残っていた、臨海工場群を遠いバックにして海中に連なって立つ電柱。勝手に川アあたりの港の一部だと思い込んでいましたが、10月下旬たまたまネットに出てきて、どれどれと調べてみると、にゃんと千葉県木更津界隈でした。



さらに調べてみると、近年では江川海岸、久津間海岸、牛込海岸の3か所の海中電柱が有名だったようですが、電柱が木造である江川海岸では台風等の影響で電柱の老朽化が著しく、撤去されてしまったとのこと。また、この海中電柱は、



アサリ・ハマグリの密漁を防止するために設置した沖合の監視小屋に送電するために立てられたもののようですが、今はその役目を終えているとのことです。港とかの近くの海中に電柱が立っていて、それが今は使われていないとなると見方によっては邪魔なだけです。いつかはなくなる風景とネットでも言われていました。ん〜、こりゃなくならないうちに見ておかなきゃダメかな。



ということで出撃決定です。では久津間海岸と牛込海岸のどちらに行こうかと検討した結果、柏から近くて更にありがたくもトイレがあるという牛込海岸に白羽の矢を立てることとしました。工程は、至って簡単で国号16号線を南下して、京葉道路・館山自動車道を経由して市原ICあたりで下りて再び16号線に出て南下して、袖ケ浦あたりで脇道にそれて牛込海岸を目指し、目的を達したら来た道を戻って帰るという全行程160キロ、所要時間4時間程度の弾丸ツーリングになります。



もう少し経由地を増やそうかとも考えたのですが、近くに良い所がなく、1日仕事にもしたくはなかったので、襲撃ポイントは牛込海岸のみとします。また、気象庁の週間天気予報が、週末まで待たずに11月3日に行くと暖かくて最適と申してますので出撃日もサクサクと決定です。



3日当日は奥様が仕事のため、早朝から家事をしていますので一緒に起床し、8時に仕事に出る奥様を見送ってから準備開始。念のためPCで道路情報を確認すると京葉道路は穴川付近で毎度おなじみの渋滞中のようなので、高速を使わず下で向かうことにします。さらに今回は地図なし、要衝を書いたメモなしで出かけます。



ほぼ一本道のようなもんだから、多少道間違えても大丈夫とお気楽モードで、いつものように工具とアクセル、クラッチワイヤーのリペアキット他が入ったタンクバックを貼り付けて、いさ出陣。早朝は肌寒かったですが、9時前にはオーバーパンツなしで走れる気温になっていました。まずは穴川の交差点目指してひたすら16号線を南下します。



車のペースも上々で、信号待ちでも車の前に出る必要を感じることなくストレスなしに走行できます。そのため渋滞はほとんどなく、のどかな田園風景から次第に建物が増えてきたなと思っていると、あっという間に穴川の交差点です。



特に休憩することもなく交差点を穴川インター方向へ左折して、そのまま京葉道の脇を走る国道16号線を国道357号線と合流する左折するJR浜野駅付近のT字路までさらに南下していきます。交差する道路が増えてきた分信号の数も増えますが、それでも車の流れは順調で、車列の長い信号待ちの先頭に時折出る以外は、車の後ろでストレスなしに走れます。



TZR250(1kt)は至って好調です。発進時の低回転でのトルクが太っているのか、クラッチミートの神経質さがいつもより少ない気がします。CRキャブを装着しているにもかかわらず、年間同じセッティングのままなので、こうしたCRキャブの使い方で良いのかは別にして、案外この季節にキャブセッティングが一番合っているのかもしれません。



天気は相変わらず穏やかで、走行ペースも1速、2速と7000回転くらいまでゆっくり引っ張って3速以降は流れに合わせてという感じのストレスフリーな走り方なので、無理に10000回転以上回す必要もなく心穏やかなライディングが続きます。




あたりの景色が何度か住宅、田園の繰り返しを行っていると、正面に大きな建物群が現れはじめ、青看板がT字路であることと16号線は、そこを左折であることを教えてくれます。現れた大きな建物群は臨海工場です。いよいよ千葉県の内房エリアへ侵入です。



同県の人間でありながら県北西部よりTZR250(1kt)で内房エリアに移動するのは、何年ぶりでしょうか。もっと動かにゃあかんですな…。国道16号線内房ラインに入ってからしばらくしてガソリン補給です。結果は10.9リットル、走行距離190キロで燃費17.5L/q。 前回の無給油茨城南西部ツーリング分も含めての数値ですが、ボチボチな数値だと思います。



ガソリンを入れる間合いが長くなっていますので、給油時には、極力タイヤの空気圧チェックも一緒にするようにしています。今回は前後とも0.2kgf/cu加圧して2.0にkgf/cuにしました。余談ですが、タイヤの空気圧の単位ってkgf/cuからkPaに代わっているのですね…。桁が違いますが同じ数字を使いますので、ちょっと機転を利かせれば困ることもなさそうだし覚え直すの面倒だし、私はこれからも空気圧は200(kPa)ではなく2.0(kgf/cu)です。



トイレを済ませてさて一服と思いましたが、なんとなくガソリンスタンドの休憩室ではタバコが吸いづらそうに感じたので、給油が終えてすぐに出発ししばらく行った先を右折した、踏切の近くで停車して一服タイム。その近所でクレーンが2基ある建物の隙間から船腹が見えます。



伊豆山という名前の造船所でした。このところ手賀沼でヨットや木製の笹船程度の船しか見ていなかった私は、さすが内房と感心せずにはいられませんでいた。一服しながら出発前に携帯で現在位置を確認してみたところ、目的地はもうそんなに遠くはなさそうです。



16号線をこのまま直進して内房線を跨ぐ前の「検査登録事務所」という固い名前の交差点を右折すればいいことを確認し、タバコを満喫し(携帯灰皿は持っています)、写真を撮って出発です。しばらく進むと右折レーンが混んでいる交差点が見えてきました。目を凝らしてみると「検査登録事務所」の交差点名が。



ほ〜…皆見に行くんだねぇと感心しながら、車の後ろでおとなしく数分かけて右折し、T字路を左折して目的地を目指します。どこに行くのか知りませんが、右折車に見事に騙されて私は、牛込海岸はそこそこの賑わいがあるものと、信じてやみませんでした。この頃から膀胱に緊張感が走り始めます。



「どこかでオシッコしたいと」あたりを見回りながら走っていると急に視界が広がり、海浜公園通りにぶち当たりました。車の往来の少ない片側2車線の直線道路ですが両側とも外側の車線には数多くの車やバイクが停車していて人がウヨウヨしていますので、とりあえずオシッコできる環境にないことは、すぐにわかりました。海浜公園通りです。



ここら辺からも海中電柱が見えるかもと、ネットの下調べで把握していましたので、オシッコしたいの我慢して、肉眼で海を見てみると米粒のような沖合の監視小屋が見えます。そこで、デジカメで最大望遠にしてみたところ電柱は見えますが、それは私の求めている海中電柱ではありません。



オシッコしたいのに無駄な時間を使ったわい…。とその場を後にして、もう間近の牛込海岸のトイレ目指してスロットルを開けます。位置関係的に意図的に右へ右へと進んでいくと出てきました、牛込海岸。トイレらしき建物にまっしぐらです。さっそうとTZR250(1kt)を飛び降りて入りかけた建物は確かにトイレでしたが、シーズンオフのためか入口がベニアでふさがれ「使用禁止」



ネット情報はきちんと読むようにしようぜぃ…。海岸近くにもトイレがあるけど、それはロープが張られた立ち入り禁止区域内でアウト。よく見ればこちらもベニアが張られていて封殺。お願いだから隣接しているトイレは、2つともアウトにしないで〜…



200m位先の林が私の膀胱を激しく呼んでいましたが、ここは「我慢」です。オシッコしたくて手に汗を握り、考えもそわそわしてまとまらない頭でもわかったことは、海中電柱を見に来ている人間は、どう見積もっても私一人ということでした。




時間にもよるのでしょうが、車なら500台以上止められ、野球場なら2面取れそうな広大な、この駐車場に止まっている車は11月3日AM11:30現在皆無。柏ナンバーのTZR250(1kt)がぽつんと一台のみ。車は港で釣りをしている人のそばにしかありません。 



「16号線を一緒に右折してきて車たちは、どこ行っちゃったのよ? 70キロも走ってきたんだからさぁ、いくらなんでも、もう少し人気あってもいいんじゃないの?」と心の中でつぶやきたくもなります。アウトレットはすぐ近くなので、買い物ついでに見物に来る人も結構いるのだろうとも思っていました。 



海中電柱の写真撮影の中でも人気の撮影スポットは、順番待ちになっているのかなぁ…なんて考えて損しました。ルールを守れば待ち時間ゼロでいくらでも撮れます。10分もかからず今日の目標を達成した私は、この場を離れ喫緊の問題を解決すべく、トイレ探しに出ることにしました。



いざとなればTZR250(1kt)を道端に止めて草むらに突入ですが、目標は海浜公園通りを逆に行った突き当りにある「袖ケ浦海浜公園」に定めます。海浜公園通りは相変わらずの状態で、TZR250(1kt)が近づいてきているにもかかわらず内側の車線で写真撮影している、うらバカき女性もいます。もちっと法律守りましょうね。



ん〜、ここではなく牛込海岸に趣を感じてしまう私の感性は、異常なのでしょうか…ちょっと納得しがたい気持ちになりながらも無事、仮死状態でピクピクしだしそうな膀胱を助けたところで、自販機の缶コーヒーを買い、園内禁煙かわからなかったので、駐車場にTZR250(1kt)を止めたまま公園から出たところで一服。さて帰りましょう。



帰りは、来た道を戻るだけなので特筆するものもありませんが、たまたま国道16号線の内房ラインを走行中に並行して走る「京葉臨海鉄道」を走る機関車を見かけました。いつもなら取る暇がないから写真なんて考えも及ばないのですが、ドラレコLT-DV188の撮影機能を最大限有効にしてありますので、TZR250(1kt)を走行させながら、すかさずパシャパシャボタンを押しました。



画質をデジカメと比較しては、勝ち目はないですが、画像があるのとないのとでは大違いなので、ここはドラレコLT-DV188の大勝です。その後、穴川あたりで多少混みだしてクラッチを握る左手が辛くなってきたので、TZR250(1kt)の機動力を幾分発揮しましたが、それ以外にたいした渋滞もなく快適な走りに終始した1日でした。



スロットルを握る右手はCRキャブのリターンスプリングを柔らかく変更していますので、全く問題なくコントロールできています。このペースでいつも走れるなら、ちょっと緑が少ないけど木更津方面をツーリング先に追加しても良いなと感じます。



間もなく柏市という地点で、再び膀胱が悲鳴を上げだしたので適宜対処し、家の近くのコンビニで500のビールと酎ハイと菓子パンを買って帰り、潮風を受けたTZR250(1kt)を「ありがとね〜」と感謝しながら水拭きした後に、まずは、ビールで喉の洗浄を行ったのはPM14:00頃でした。



走行距離160キロ 所要時間5時間 ガソリン10.9リットル1,800円 缶コーヒー100円という結果のツーリングでした。



バイクはやっぱりいいですねぇ。次は何時何処に行こうかなぁ。



















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