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柘植の木救援計画



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柘植の木救援計画
2021年6月5日


家の柘植の木の枝の一本が、枯れてしまいました。なんでだろうかと、いろいろと話していたところ、幹が虫に食われてやせ細っているからじゃないかとのこと。ん??そんな部分あったっけかと、5月15日に柘植の木を見てみると凄すぎる喰われ方です。隕石が落ちた時にできたクレーターのようです。虫に食われた部分の幹の太さは、その前後の幹の半分近くになってしまっています@@; 



家の方々に柘植の木の虫食いは何か対策施しているのかしら??と尋ねてみるも明快な回答はなし…未対策ということです。聞けば植え替えを経て樹齢50年位になるとのことで、今の我が家の年齢構成では、驚愕の一番の若手なのですが、このまま何もせず枯らすことはできないと、遅いかもしれませんが柘植の木救援計画始動です。



まず、なんでこんなに抉れてしまったのかと早速、ネットで検索してみるとキクイムシとかが幹に食い込んで木の中を食い散らすとありました。確かに幹の所々に穴が開いていて、木くずのようなものが付いています。犯行現場の痕跡からキクイムシが犯人かは、断定できませんが重要参考人であることは間違いないです。



それらのせいか、幹にはハリがありますが、木の表皮がパリパリと剥がれてしまうところが、クレーター周辺に広がっています。毛虫とかは、見たくないけど目に見えますので対処できますが、幹の中に食い込んだ虫は見えないので根絶するには、中々手ごわい相手です。とりあえず犯行の現場を押さえるため、キクイムシのアジトを急襲する策を練ります。



ネット検索していると、巣穴の中にノズルを突っ込んでその先端で3方向に薬剤を噴霧してキクイムシを撃退する殺虫剤「住友化学園芸 殺虫剤 園芸用キンチョールE カミキリムシ 幼虫 退治」なるものを発見。これ、いいんじゃないですかねぇ。けど、わざわざネットで買わなくても、近所のホームセンターで売っているだろうということでケイヨーD2へ行ってみるとしっかりとありましてゲット。



その他何か有効なアイテムがないかと探してみると、傷んだ樹木の切り口等を保護する「キヨナールA」なる軟膏みたいな薬品を発見。剪定や接木を施した際、雨水侵入、栄養流出、乾燥による亀裂、腐朽菌の侵入などを防ぐ効果があり、塗布前は粘り気のある灰褐色のペースト状ですが、塗布後暫くは完全に乾燥せず半乾きの状態が続くそうです。これによってひび割れを防ぎ樹木を守るとのことです。これで殺虫した後の幹の小穴とクレーターの表面を覆ってしまうことにします。



薬品購入についてちょっと迷ったのは、生木に使用して大丈夫なのかしらと考えてしまったところです。園芸コーナーに置いてあるので生木に使用しても大丈夫なんでしょうが、シロアリ駆除とか生木用というか材木用かと想像してしまう薬品も多数ありました。それらの使用方法を見ても生木厳禁とか書いてないので、「書いてないということは使えるんだな」と「今更書かなくても使えないことはわかっているだろう」のどっちだろうとけっこう真剣に悩みました。



幸い 園芸用キンチョールEは、果物の収穫前には使うな見たいなことが書いてあったので生木に使えることが想像できましたので助かりました。薬品のせいで枯らせてしまっては、ただの馬鹿野郎ですからねぇ…



まずは5月21日の朝に、宣戦布告でキンチョールEによる第一次絨毯爆撃を敢行しました。穴にノズルを差し込んで噴霧すると、まったく関係のないような場所から薬剤が噴出してくるところがあります。敵もさるもので、樹皮の下に地下壕を掘っているところがあるようです (-_-;) クレーターの内部の細々したところにも噴霧していくと、多数のダンゴ虫がでてきました。ダンゴ虫には申し訳ありませんが、無用な殺生はしたくないので極力「戦場」から地面に落として絨毯爆撃の巻き添えを食わないように配慮します。その他、怪しいところに噴霧してこの日の作戦は終了。



翌々日の23日午後から第2次絨毯爆撃を敢行。絨毯爆撃の前にクレーター付近の枯れた樹皮を棒やすりでそぎ落として、敵の隠れる場所を減らしていきます。そぎ落とされた幹の樹皮の下には、小さな芋虫状の何かの幼虫を数匹発見@@;棒やすりで排除し、爆撃開始。今回の爆撃ではもうダンゴ虫は出てきません。クレーターを中心に噴霧しまくります。



さらに隣の柘植の木の幹にも噴霧して爆撃作戦終了。と思いきやクレーターから50センチくらい下に人差し指が入ってしまうほどの大穴を発見@@; 穴から薬剤が溢れてくるほど噴霧しましたが虫は出てきませんでした。その後3時間ほど薬品が乾燥するのを待って、キヨナールAをぬりぬりします。1本じゃ足りないかなと思いましたが薬品の伸びが良く十分に足りました。 



だたクレーターの下の穴については、まともに薬品を注入したのではもったいないので穴の内周に薬品を塗布した後に、ティッシュを穴に詰め込んでその上から樹皮と一緒に薬品を塗布しました。ティッシュに雨水がしみてぐちゃぐちゃになるようでしたら、何かしら方策を考えたいと思います。(後日ティッシュが湿っていたので、庇塗装で買ったブチルテープを貼りました)



施工翌日の月曜日朝にはキヨナールAはペースト状から硬化していて、良い感じに患部を保護してくれています。ここしばらくは患部の状態を確認して必要に応じてキヨナールAを塗り込もうと思います。



こうして素人考えではありますが救援計画も無事終了しました。できれば、この先も現状維持でかまいませんので長生きしてくれればと思います。




気が付かなくてごめんね柘植の木