
TZR250(1kt)とホットイナズマもどき
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2020年3月1日
2004年9月に、ホットイナズマもどきのコンデンサーの付いた配線を購入してTZR250(1kt)に取り付けてみました。
電装部品や点火系に掛かる負荷とロスを軽減し、本来車両の持っているパフォーマンスを引き出すという効能があるそうです。
発売後20年近く経ったおじいちゃん1ktにはいいかと思いましたが、毎度のように、私には体感できませんでした…
でも、配線するときに、バチっと.火花が出ていたので、それなりに何かは動作はしてるのかなとなんとなく思っています。
こんな確認方法でいいのかは、とても疑問が残りますが…
コンデンサーにも寿命はありますので、約15年経った今どうなっているのかは、見た目では??です。
でもバッテリーと違って寿命がきても、悪さはしないだろうということで、目下、絶賛完全放置中です。
余談ですが、弱ったバッテリーや、メンテナンスしてなくて補充液が激少なバッテリーは、下手をすると電装系の機器を痛めます。
私のTZR250(1kt)は、激少補充液のまま走っていて、YPVSのコントロール基盤をダメにしたことがあります。
ある日、いきなり片肺状態のようにアクセルを開けてもいつもの加速をしなくなってしまったのです。片方のシリンダーが失火していて加速しないのと似たような状態です。
なんじゃ??と異常な状態なのはすぐにわかったのですが、1気筒失火しているとばかり思って点検したのですが、両気筒とも火花は飛んでいました。んじゃ、キャブ??と簡易的に点検してみましたが問題はなさそうでした。ガソリンもきています。プラグも交換しています。ん〜…
しばらく我慢して走っていれば点火するかと、そのまま走っていましたが全く改善する気配がありません。
仕方なくタンクを外して本格的に点検です。
最終的にわかったことは、YPVSモーターの異常回転でした。
通常YPVSモーター軸は、キーをオンにすると全開方向と全閉方向と左右に動きます。ワイヤーをすべて外して確認したところ、それが全閉方向に2回動いていたのです。つまり、同じ方向へモーターは2回続けて回転していたのです。
キーオンで、YPVSは本来、全開方向へ回転するところを間違って全閉方向へ1回転し、そこを全開状態と認識していて、その後本来、全閉方向へ回転するところでは、正しく全閉方向へさらに1回転して、そこを全閉状態と認識して動いていたのです。
しかし、YPVSモーターのプーリーにワイヤーが付いている状態だと、オイルポンプ制御用のワイヤーが邪魔をして2回目の全閉への回転が回れていませんでした。
そのため、発進時の実際のYPVSの開度は、通常の全閉状態なので普通に発進できるのですが、その後、回転が上がっていくとYPVSは、間違って認識している全開ポジションである全閉方向1回転のところにモーターを回しますので、実際のYPVS開度は発進時の開度と変わることはなく、結局のところその回転域でも、YPVSは全閉となっていたのです。
部品取りで保管していたYPVSモーターと交換して動作確認をしたところ、モーターは同様に全閉方向へ2回転しました。そこでYPVSコントローラを交換したところ、全閉、全開左右各1回転になりましたので、コントローラーの故障と判断できました。
結構な勢いで1ktバラしてましたので、弱っていたバッテリーも点検してみたら補充液が激少で、バッテリーへの充電電圧がそのまま車体へ流れている状態でした。
セルスタートではなく、キック一発でかかるので、正直なところバッテリーが弱っていてもあまり気にしていませんでした。
YPVSコントローラは、バッテリーのメンテナンス不足による過電圧による故障と、勝手に判断しています…反省です。
故障原因は別にしても、電子機器の故障につながりますので、皆さんはバッテリーのメンテナンスには注意してください。