
TZR250(1kt)と3MAラジエター換装
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2020年3月20日
2008年7月に、これも延び延びにしていた3MAラジエター換装にやっと着手しました。
実は、TZR250(1kt)にF3シリンダーを組んだ後の排熱量アップに対応するため、冷却容量のアップするものに交換しようと約2年前の2006年に、オークションで 3MAラジエターを買ったまでは、よかったのですが、しまい込んですっかり忘れてしまっていたのです。それをふと思い出したのでまた忘れちゃいかんと、即実行としました。でも、結構大仕事になるんで大変なんですよね…忘れちゃったのも、
たぶん、大変だからまとまった時間があるときに、一気にやろうということでしまい込んだのが原因だと思います…
交換用のラジエターは1ktでは定番中の定番になるのでしょうか、TZR250(1kt)からいうと弟分に当たる後方排気のTZR250原動機形式3MA用のラジエターです。
ラジエターの取り付けについては、手っ取り早くやってしまいたいのなら、交換用の3MAラジエター側の取付穴と1ktのフレーム側の既存の取り付け穴との間を自作してステーで接続する一般的な方法がありますが、これだとステーが長くなってしまうこともあり、見栄えが悪いという欠点があるので、違和感のない取り付け方法を模索し、1ktのフレーム側の取り付け穴に合うように ラジエター側に取付穴を作って極力接続ステーを短くして純正感がでるようにしました。
まず、3MAラジエターを1ktに仮付けして、バイクの側の取付穴に合うよさげな所とステーの形状をイメージして、ステーを自作し強力接着剤でステーを 3MAラジエターに貼り付けます。その後、ドリルで貼り付けたステーと3MAラジエターにリペット用の穴を開けて、リペットで縫い付けます。私の場合は、1ktのフレームにある、ラジエター下側用の取付穴に、3MAラジエターの自作ステーの取付穴が合うように加工し、車体とラジエターのねじ止め部分には、ノーマル同様に、ゴムダンパーが使えるように工夫しました。
このゴムダンパーは、金属のカラーが入っていて、ある一定以上の締め付けを防止してくれるため、ラジエターに車体の振動が伝わりにくい優れモノです。なので3MAラジエターに換装しても使用したい部品でした。
作業時の注意点は、くれぐれも、ドリルで穴を開ける時に、勢い余ってラジエター本体の水路に 穴あけないことです。
当時、切れないドリル刃で慎重に穴開けていたのですが、たまたま外に出てきた親父が、作業を覗きにきて 「ボール盤あるぞ」と。「へ??ボール盤壊れてるでしょ」 と言うと「新しく買った」とのことで、すかさず「お〜 貸してちょm(__)m」で借りました。
「安いの買ったから刃がぶれるんで精密加工はできないぞ」 と言われましたが、ただの穴あけもできないボール盤なんて聞いたこともありませんので問題なしです。ボール盤なら穴を深く開けすぎることがないから作業は楽になります。順調に穴をあけて、本日の作業はここまでです。
仕事は卒業して今は、おふくろとのんびりしている親父ですが、75歳まで自営で働いていたのですから、頭が下がります。ありがとうm(__)m 当時の親父の工場には、ボール盤、手動リフト、エアコンプレッサー 万力、プロパンバーナーとかがあったので、機械(特にバイク)いじりの 好きな私には、ありがたい環境でした。
親父も基本機械いじりは好きだから、暇な時は工場の隅で私がバイクをいじってると「なんだ〜また壊してるのか??」冷やかしに来たものです。
翌日は早朝から、塗装とホースの取り回しして、完了の予定でスタートしました。まずは、バイクいじって散らかしっ放しの庭を軽く整理してから、ラジエターの塗装を開始しました・・・が塗装途中で、色は黒だけどマフラー用耐熱ブラックであることに気が付き、急遽塗装中止して、ホームセンターが開店するまで、自宅待機です。
ホームセンターで、ホースジョイントとバンド買って、オートウェーブへ。そこで、耐熱でない艶あり黒の缶スプレー買って帰宅。昼食後塗装開始、
本当なら、乾燥に一週間ぐらい放置したいとこですが、時間がないので心を鬼にして、今回はシールコート塗装まで、やってしまいます。ちょっと雑かな(^_^;)
夕方、とりあえず乾いているラジエター取り付けを開始し、水漏れチェックのため試走し、サザエさんが終わるころには、作業終了となりました。
3MAラジエターは、1ktのノーマルラジエターよりも、左右に出っ張るので、コケたときに、ラジエターにダメージを受けそうなとこが、不安といえば不安です。
3MAラジエターに黒塗装して、さらにシールコートを塗布して冷却効率がどうなっているのか??ですが水温については特に、水温が上昇している状態から降下する時間が、ノーマルラジエターより幾分早い感じがします。毎度おなじみで確証はありませんが…もしかしたら渋滞中の水温降下に、期待が持てるかもしれません。走行時の水温は、夏場でおおよそ75℃、冬場で70℃ちょいという感じです。個人的にはいい感じではないかと思います。
また、シリンダーヘッドのサーモスタットは外しません。サーモスタットは、エアコンの温度設定みたいなもので、水温を適正な温度になるように調整してくれるありがたい部品です。特に必要以上に水温が低下しないように動作してくれますので、真冬の雨の日も元気に走る方には特に必要だと思います。
私にはそんなことはありませんが、あって困る部品ではありません。
また1ktかっこよくなっちゃいました。