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TZR250(1kt)とETC自主運用



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TZR250(1kt)とETC自主運用
2020年3月8日


2005年4月にETCマイレージサービスが開始されましたが、その半年後には親父の車と女房の車にETCを取り付けていました。どちらも私が取り付けていますので初めて料金所を通過するときは、バーが開くかどうか緊張しましたが、特に問題もなく通過でき、支払いの煩わしさから解放される喜びを味わいました。



しかし、我が家の内燃機関を所持する乗り物のなかで、支払いの煩わしさから解放されることに一番の恩恵を受けるのは、車ではなくTZR250(1kt)であることは、言うまでもありません。私一人しか乗れませんが…



2005年秋にバイクによるETCの一般モニターによる試験利用開始され、その1年後の2006年に一般利用が開始されました。
しかし、当時のバイク用のETCは、販売価格が5万円で国の補助が付いて3万5千円のお支払いといった感じで、めちゃくちゃ高かったです。



そのため、密かに「自主運用」ってやつを行っているライダーもけっこういたようです。自主運用とは、軽自動車用にセットアップされた車用のECTをバイクに取り付けるというものです。高速道路は、軽自動車とバイクの料金区分けがなく、料金が一緒なのと、ほかの有料道路でも軽自動車よりも、バイクのほうが通行料金が高い道なんてないだろうから、通行料金を違法に逃れる事態にはならないはず。ならバイク用ETCじゃなくて安い軽自動車用をバイクに付けさせていただこうというものです。



確かに、バイク用のETCは初期投資には高すぎます。もしこのETCのもとを取ることを考えたら、どれだけ高速道路を利用しなくてはならないでしょうか。さらに、当時バイク用で発売されていたETCは、取り付け込みでの販売方法でした。さらに形状は、一体型だけでしたのでハンドル付近に、いかにも付けてますよという感じでごっついETCが鎮座するのです。



散々いじくりまわして言うのも何なのですが、私の改造ポリシーは、自分で努力すれば改造しているように見えないようになるのなら、努力は惜しまないというものです。「羊の皮をかぶった狼」が理想です。



そのため、四輪用に本体と受光部が別体のETCがあることを知っている私は、ハンドルにETCを取り付けるのは消極的で、結局私には販売方法も取り付け方法も何から何までアウトでしたもちろん、車内に取り付けられる四輪用と違ってバイク用は、防塵、防水に特化した作りになりますに、その普及台数はけた違いに違いますので、どうしても本体価格が高くなるのは十分に理解できます。



けどねぇ…意地を張るわけではありませんが趣味の1ktにはこだわりたかったのです。



ということで、2008年6月に、私も申し訳ありませんが自主運用しました。機種は三菱電機製EP-727B、軽自動車でセットアップされた状態でネットで5千円くらいだったと思います。泣けるくらいに初期投資額が違います。



アンテナ分離型なので、本体はシート下へ、受光部はメーターの横に設置しました。取り付けで注意しなくてはならないのは、前述の振動と埃と水です。



振動については、本体を置く部分に硬質スポンジラバーを敷き、1ktの振動を和らげました。また、本体を収容するタッパの中でも、ETC本体を上下からサンドイッチにするように、スポンジラバーとエアキャップで挟んで固定しています。埃、水については、タッパを採用したことに加えて、電装部品のグロメットを購入してきて、タッパから配線を取り出すために、くり抜いた開口部に、取り付けて防水、防塵対策にしています。



また、受光部はプラスチックの接合部分より、水が侵入しないように液体パッキンを塗布し、固定ステーと受光部の間には硬質ラバーを挟んで結束バンドで固定しました。



この仕様で12年近く故障知らずです。たいして高速道路を使うこともありませんが、しっかりもとも取れたと思います。



今では、高速道路を走る多くのバイクにETCは装備されていますので、何も感じませんが、当時、ハンドルあたりにバイク用一体型ETCも見当たらないのに颯爽と料金所を通過していけるのは、ちょっと優越感に浸れるひと時でした。




私の取り付けたETC、EP-727Bは、スピーカーはありませんので電源オンの時に、ETCカードが入っているかどうかの識別音がするだけのタイプです。調べていませんが、たぶんETC2.0には対応していないと思います。ETC2.0が必要になるのかどうかは、今後見極めてどうするか考えます(たぶん壊れるまでこのままだと思いますが…(^_^;))



 ちなみに、料金所で表示される車両区分は軽自動車表示ではなく、きちんと二輪車表示がでます。