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TZR250(1kt)と双葉郡再訪6



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TZR250(1kt)と双葉郡再訪6
2022年10月24日


 富岡町の月の下交差点を左折した先には、商店街がありましたが2015年当時はまだ居住できない状態で警戒中のパトカーが走っている以外に人影はなく、信号機が無機質に規 則正しく灯っているだけでした。




現在は建物を取り壊して更地になった所もあり、道沿いの店舗は歯抜け状態となってしまっていて、残っている店舗でも震災の時から時間が止まってしまっているため、朽ちてしまっているものもあります。




 駐車場に車は止まっていますが、社用車が大半です。残念ながら商店街としての機能は失われてしま っています。ある程度想像していましたが原発のダメージはあまりにもでかすぎます。




 以前のような街並みを取り戻せる日はいつになるのでしょうか…。





 沈んだ気持ちのまま引き返し、月の下交差点で国道6号線を横切ると間もなく見えてくるJR富岡駅は建 て直されてきれいになっていました。




付近にも更地以外に震災の詰め痕が残るところは見当たりませんでした。




 以前は津波で駅舎はプラットホーム以外はすべて流されてしまい、付近一帯も海水に浸かってしまいましたので大がかりな整備に なるのも無理はなく、今まで見てきた駅舎やその周辺とは異なります。





駅はその地域にとっての色々な意味で玄関口になりますのでとても重要です。駅舎は華美ではありませんが、人々の期待が込められた感じがします。





 いつの日か多くの人が行きかう活気ある駅になってほしいと心から願います。いつか電車で訪ねたいと思います。








JR富岡駅を後にして2015年には訪れることのできなかったJR夜ノ森駅を目指して国道6号線を北上します。






 途中、富岡町東日本大震災慰霊碑に手を合わせるために、双葉警察署に立ち寄りました。




富岡町東日本大震災慰霊碑は、双葉警察署脇の公園の一角にあるので、駐車場にいらしたおまわりさんにお願いして警察署にバイクを止めさせていただきました。





 気さくなおまわりさんで、夜ノ森駅への行き方を教えてくださったり少しの間世間話をさせていただきました。




以前にも手を合わせに来たことがあると伝えると感謝されてしまいましたが、地域住民を守るために津波に巻き込まれて命を落とされた方をはじめ、日々の安全のために職務につ かれる警察官の方々に私の方が感謝です。




本当にいつもありがとうございます○┓ペコッ 




ただ一点、話を合わせてしまいましたが私のバイクはRZではなくTZRです(´;ω;`) 当時のバイクを知っているだけ嬉しいですけどね。




富岡町東日本大震災慰霊碑には2015年当時は、津波に巻き込まれたパトカーが安置されていました。





そのパトカーは双葉署に2003年に配備された「双葉31号車」で震災時、増子洋一警視と佐藤雄太警部補が住民に津波からの避難を呼びかけようと富岡町仏浜に急行した際に乗車していたものでした。




残念なことに、その職務中にパトカーは津波にのみ込まれてしまいました。




のちに車両は無残な姿で見つかり、増子さんは1カ月後に約30キロ沖合で発見されましたが、佐藤さんはいまなお行方不明のままとなっています。




パトカーは町が新たに整備するアーカイブ施設で保存展示される予定で、修復のために2019年に別施設に移されたため、今はありません。




合掌してしっかりと気持ちを伝えてから駐車場へ戻り、おまわりさんにお礼を言ってJR夜ノ森駅へ向かいます。