TZR250(1kt)とフロントブレーキスイッチ 部品交換編



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TZR250(1kt)とフロントブレーキスイッチ 部品交換編
2024年8月17日


お盆休みに一発ツーリングへ行こかと思っていたのですが、行く時間が取れないことがわかり部品交換をすることにしました。



腰痛に悩まされて一ヶ月が経つ中、徐々に解放へ向かっていたのですが、前日の庭木剪定で悪化してしまった8月11日に決行です。しかしこの腰痛はなんだろうなぁ…いまだかつてない重症です(-_-;) 



腰は痛いし、TZR250(1kt)でどこにも行けないし、なんだか腹立たしい中での交換作業ですので、気持ちもいまいち乗りません…



前回のお話の通り、既存部品と新品部品との比較をしながら交換です。まずはブレーキレバーの比較です。



見た目は社外品も純正品も形状に大きな違いはなく、塗装が艶消しが艶ありかの違いのみですが、しいて言えばフロントストップスイッチアッセンブリの突起物(=スイッチ)が当たる部分に、既存社外品は打痕が若干あります。まぁ、40年近く使ってこの程度は仕方ないだろう。というくらいのお話で摩耗してへこんでいるわけではありません。



ただ、純正品は見えないブレーキレバーの裏側に肉抜きの部分があり、ここらへんに部品の作り方に両社の考え方の違いがあるように感じました。重量については、大勢に影響はないということで測りませんでした。



次いでスプリング・コンプレッションの比較では、長さは両者ほぼ同じで既存部品の鉄線径が錆と埃で一回り太く見える以外は大きな違いはありませんでした。



スクリュについては先端部分が既存部品は平らで新品部品は若干盛り上がっているという違いがありましたが、これは私が既存部品について加工を施している点で多分に影響があります。



記憶違いでしたら申し訳ありませんが、新車時に装備されていたスクリュは、今回取り寄せた新品部品よりも盛り上がり部分の起伏が、明らかに顕著で極端に言うとスクリュの中心部分がとがっていたと思います。



そのためシリンダカップ側のあたり面にへこみが出来てしまい、そのへこみにスクリュが当たった時と、何らかの理由でそうならなかった時とで、その接触面積の違いからかブレーキの効きが変わってしまったと記憶しています。



実際にブレーキレバーを少し持ち上げた状態でブレーキングしたほうが、よく効きました。そのため、ブレーキの効きを均一化するためにスクリュの先端をグラインダーで平らに削ったのでした。



この部分についてはスクリュとシリンダカップ側のあたり面との馴染みもありそうなので、ブレーキの効きぐあいで既存のスクリュに変えるかもしれません。



既存部品と新品部品との違いでマジですか??とびっくりしたのが、フロントストップスイッチアッセンブリでした。きちんと長さを測りはしませんでしたが、やはり配線の長さが5センチくらい違います。



まぁ、長い分には余った分を隙間に押し込んじゃいましょう。



極めつけは、スイッチ部分にあたる金色の可動部分で形状が全然違いました。新品部品は先端が丸みを帯びていますが、既存部品は平らになっています。この形状の違いはたぶん摩耗からくるものだろうと思いますが、仕様変更で形状が変わったのかと思わせるくらいの違いです。




ちなみに、ノギスでラフに測った感じでスイッチ部分にあたる金色の可動部分の高さは、既存部品が約3.2oで新品部品が3.8oでした。スイッチの高さにこれだけの差があったら、ブレーキランプの点灯するタイミングに影響がでるよなぁと感じました。



関係する部分を清掃し、新品のフロントストップスイッチアッセンブリを取り付けて部品単体の最後の検証となるガタを検証したところ、しっかりと1oくらいの遊びが出ました(´;ω;`) 



フロントストップスイッチアッセンブリの取付方法からしたら遊びが出来ても仕方ない感じなので、またワイヤリングで固定しないとだめかなと思いつつもまずは、ワイヤリングせずに新車時の取り付け方法での検証をするために、ワイヤリングは後回しとします(結局ワイヤリングはしませんでしたが…)



ブレーキレバー他、部品をすべて新品部品に交換して、いよいよ組付けた後のトータル的な検証です。



まず、ブレーキレバーの遊びの部分ですが、今までと違っていい意味で動きに重さが出てメリハリがあります。これなら風圧、振動でブレーキスイッチが入ってしまう事はなし、ブレーキに指をかけていても安心できると思います。TZR250(1kt)が新車の時は、こんなにいい動きをしていたのかと、ついつい感動してしまうくらいの差です。



このキビキビしたレバーの動きには、スプリング・コンプレッションが一番影響を与えていると思います。長さは同じに見えても、40年の間のヨゴレ、特にスプリング機能の経年劣化等が差に表れたのだろうと思います。



そして、ブレーキランプは…スクリュ、ナットの調整の結果、ブレーキレバーを先端の動きで2〜3cm握りこんでブレーキが効きはじめる私のイメージするレバー感覚で、点灯してくれました。




ん〜、今までの苦労は何だったのでしょうか…正直なところ自分で自分を笑っちゃいます。フロントストップスイッチアッセンブリの遊びの部分がブレーキランプ問題の元凶だと思っていましたが、その遊びはあって当たり前って感じで、メーカーの設計者は計算済みで設計したのでしょう。



今回のブレーキングランプの問題の元凶は、一番はスイッチ部分にあたる金色の可動部分の摩耗で、次いでスプリング・コンプレッションだと推測します。



皆さんは今のバイクと出会ったころと比べて違和感が出て来ることがあったら、私みたいに小手先だけの応急処置だけやって何十年も苦しむのではなく、部品交換を視野に入れてストレスなく気持ち良く乗ることを心掛けてください。



やっぱ新品部品は偉大です(´・ω・`)b 文字通り実感しました。



クラッチレバーも併せて社外品から新品純正品に交換しましたが、形状は変わらず、ブレーキレバー同様に裏側に肉抜きがあるだけで、フィーリングの違いは??で分かりませんでした。疲れ切っていて分かろうとしなかったのかもしれませんが(^_^;) でもなかったと思います。



キャップリザーバーとダイヤフラム・リザーバーおよびスクリュ・フラットヘッドは、交換するためにドラレコの表示部を移動させないとならないので、時間のある時に交換の是非を含めて検討したいと思います。



余談ですが、ブレーキランプ点灯を確認するためにキーONしましたが、ドラレコが起動しません。え〜、今度はドラレコかよ〜、配線チェックでタンク外すのかよ〜??と頭を抱えましたが、どうやら外気温に関連して起動しなかったようです。夕方には普通に起動していましたので、災難は過ぎ去ったと信じて終わりたいと思います。



















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