象徴 : 誠実・高貴・心の平和
酒の神バッカスは、気まぐれから、散歩の途中出会った信心深い乙女アメシストに虎をけしかけました。それを見ていた神殿の神ダイアナは、彼女を哀れと思い純白の石と化したのです。自分の行為を恥じたバッカスは、もっていた葡萄酒をその石に注いで罪をあがなったところ、石はみりみるワイン色に染まっていきました。それがアメシストの宝石になったということです。酒宴の好きなローマ人は、悪酔いを予防する、暴飲暴食のお守りとしています。
何事もご用心!
人生の悪酔いをさせない
というメッセージが込められているんです。
そんなアメシストを身につけると!?
◇
片想いのアノ人と両想いになりたい
◇ 想いが暴走して空回りしちゃう
◇
心優しく穏やかな人になりたい
そんな想いが伝わるかも知れませんよ。
アメシストは意識の変化を促してくれるので「静かに燃える闘志を持っている!!」そんなアナタにピッタリな宝石です。
◇結婚17周年記念日
結婚して17年経てば、生活にも慣れた余裕から心に大きな隙がでやすくなるでしょう。「何事にもご用心!」です。心穏やかで幸せな結婚生活がいつまでも続くよう祈りを込めて、アメシストを贈ってみてはいかがですか。
◇20歳の記念日
成人になり、もう立派な大人の仲間入りです。お酒も解禁ですね。
でも!悪酔いはいけませんよ。もちろん人生の悪酔いもしないように…。
ご両親から大切な息子さん、娘さんに贈ってあげてください。素敵な思い出になるでしょう。
ギリシャ神話の中のアメシストにまつわるお話を紹介します。
いたずらが大好きな酒と豊穣の神・バッカスは、その日も家来のバッケーたち(ぶどう酒を作る才に長けている豹の姿をした猛獣)のいたずらで、神々からきつく叱られていました。
バッカスは叱られた腹いせに、
「これから出会う一番最初の人間を、バッケーたちに食いちぎらせてしまおう!」
と思いつきました。
そして、ちょうど月の女神・ディアナの神殿の前を通ったとき、神殿に仕えるニンフのアメシストがやってきたのです。バッケーたちは勢いよくアメシストに飛びかかっていきました。
すると、アメシストはみるみる小さくなり、美しい水晶となりました。ディアナがアメシストを救うために変身させたのです。
バッカスは石になったアメシストのあまりの美しさに、自分の犯した罪の重さに震え、
「未来永劫、私のぶどうの実りはアメシストへの懺悔(ざんげ)になろう。」
と透明な水晶にぶどう酒を手向けました。驚いたことにその透明な水晶はぶどう色に染まり、この世で最も美しい紫色の宝石・アメシストになったというわけです。正気に戻ったバッカスも、酒と豊穣の神として人々を喜ばせました。
アメシストには、悪酔いをしないというメッセージが込められているという話はしましたね。
酒に酔わないおまじないでもあったんです。
ですから、男性のネクタイピンやカフスボタンにアメシストがよく使われていました。最近では女性でもか・な・り、お酒を飲む方が多いので、
心当たりのある方!
アメシストをつけてはどうですか??
また、演劇の神様アメシストでもあるんですよ。
バッカスは豊穣の神→収穫を奉納する時には歌舞行事をしていた→その歌舞行事がルーツとなり、演劇の神様となった…
というわけなんですね!
せっかく持っている宝石だもん!石のこと詳しく知って、もっともっとアメシストを好きになってください。
宝石言葉:誠実・高貴・心の平和
和名:紫水晶
由来:「酔わせない」を意味するギリシャ語アメテュストスが語源です。
ぶどう酒を意味する「メツウ」→酔うを意味する「メタス」→それを否定して「アメトュトス」になったとされています。
硬度:7
産地:ブラジル・ウルグアイ・南アフリカ
比重:2.65
結晶系:三方晶系
光沢:ガラス状
水晶は様々な色があり、色によっても名前が違うんです。その中で紫色をアメシストと呼んでいるんですね。
このアメシスト、多色性という性質があります。多色性とは、見る方向によって異なる色を呈する性質の事なんです。アメシストの場合は、青または赤みがかった紫色になります。水晶の中では最も人気があり、高価な宝石です。高品質で大粒のものが多いため、結晶のままオブジェとして販売もされています。
ウルグアイは、アメシストの産出国であったことからアメシストを国石としています。
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