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クレスタ ガスチャージ



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クレスタ ガスチャージ
2025年07月27日


関東もついに梅雨明けで暑い日が続き始めた7月20日、それまでちょっと怪しいかなぁと思っていたクレスタのエアコンの効きの悪さが顕著になりました。走っていれば何となく冷えるかなぁという感じですが、渋滞にはまると車内が蒸し風呂です。



再来週に家族ともども母親を栃木へ連れて行くことになっていますので、この状態では栃木に着いた頃には全員茹であがってしまいます。



ん〜、前回の車検時に機器、配管からのガス漏れはないと以前に言われていましたので、低圧チャージバルブコアからのガス漏れだと見立てて10月の車検の時に、高圧、低圧ともバルブコアを交換してガス補充をしてもらおうと思っていたのですが、そこまでもちませんでした。



さて、どうしましょ??ガス補充でディーラーにクレスタを持ち込むにしても、用事の都合で7月27日か8月1日しかありません。そもそも持ち込むのが面倒…。では、スタンドでやってもらおうかと思いましたが、すぐにやってもらえるのか行ってみないとわからない…。できるなら今日中に終わらせてしまいたい…。 



そこでネットでガスチャージキットを近場で行ってないか調べたら10分もかからないところで売っていそうです。ということで、自分でやってしまう事にします。



早速、「アストロプロダクツ」で圧力ゲージ付きのチャージホースキットとR134a 200g缶を2缶、バルブコアの状態をちょっと調べたかったのでカーエアコン用バルブコアツールを購入してきました。しめて約4,500円也 時すでに14:30過ぎですがクソ暑い中作業開始です。 



まずは、高圧、低圧のチャージバルブコアの取り付け状態の確認です。高圧側のチャージバルブのキャップを開けて、バルブコアの取り付けにゆるみがないかバルブコアツールで確認をするも異常なし。そして低圧チャージバルブのキャップを開けると、お約束の「プシュ〜」音が。でもバルブコアに緩みはなさそうです。



この音は2年以上前から気になっていました。しっかりとクーラーが効いてて低圧チャージバルブ近辺が冷えていて、バルブコアとキャップの間の空気も冷やされて体積が小さくなる(大気圧より低圧)ことにより生じる大気圧との差から、外気が流入する時に音がすることもあるでしょうが、ろくに冷えていないクーラーでは、そんな温度差が出来るわけでもなく外気が流入する音は出ないだろうなぁと思います。



どちらかと言えば、バルブコアから漏れた冷媒がバルブコアとキャップの間に大気圧よりも高い圧力で溜まっていて、キャップを開けることによって大気圧との差から、外気へ冷媒だ流出する時の音である可能性の方が大きいと思います。クレスタの「プシュ〜」音はこちらだと思いますので、低圧チャージバルブコアからのガス漏れだろうと見立てています。



さてさて、ガスチャージですがチャージホースキットに要領が書いてありますので、接続方法、エアパージ方法は省略しますが、気になった点を書いておきます。



ます基本ではありますが、R134aのサービス缶は正立に立ててチャージです。ガスチャージキットは低圧チャージバルブから補充するように作られています。この低圧ゾーンの冷媒は、基本的に気化した気体状態でそれをエアコン用コンプレッサーが圧縮するようになっています。気体だから圧縮できるわけであって、液体は圧縮できないのは皆さんおわかりだと思います。 



R134aのサービス缶の中は、上部に気化した冷媒が存在し、下部に液体の冷媒が存在します。そしてR134aのサービス缶から回路に補充するのは穴を開けた缶の上部です。缶を正立した状態で補充すれば気化した冷媒が回路に送られますが、この缶を逆さにしたら補充される冷媒は、缶の下部の液体状態の冷媒です。気体が存在すべきところに液体を送り込んで圧縮したら機械に負担がかかりますよね。壊れます。これは低圧側からチャージする時の鉄則ですのでご注意ください。



エアパージが終わりR134aのサービス缶に穴を開けていよいよガスチャージという直前の段階でゲージを見ると、推奨されている圧力より高い数値を表示します。一瞬え??と思ってしまうかもしれませんが、これは問題ありません。 



細かな説明は省きますが、これはエンジンが止まっているためクーラー用のコンプレッサーも止まっていて、アバウトに言うと回路内のガス圧の差を作ることが出来ずに、高圧、低圧、R134aのサービス缶とも同じ圧力になっているからです。



この状態からエンジンをかけてクーラー用コンプレッサーを運転させることにより、高圧、低圧の圧力差がうまれR134aのサービス缶よりガスが回路内に吸引されていきます。ただ、エンジンの回転数が1000回転前後のアイドリング状態ではなかなかゲージの目盛りは下がってくれないため、ガスは規定以上入ってしまっているのか?と疑ってしまうかもしれませんがそんなことはありません。ネットで検索しても、アイドリング回転域ではなく、2000回転前後での圧力数値をチェックするよう掲載されているケースが大半です。 



可能であれば運転席側にゲージを向けてアクセルを踏んで2000回転前後までエンジンを回してみてください。アイドリング時とは違い、ゲージの数値はどんどん下がっていきます。私の場合は、0.15Mpaあたりまで下がりました。エンジンを回せばもっと数値は下がります。でも、アクセルを戻してアイドリング状態のエンジン回転数にすると、ゲージの数値はどんどん上がってレッドゾーンまで戻ります。



そうしたことをしている合間にR134aのサービス缶を触ってみるとキンキンに冷えていて、ビールだったら飲み頃言う感じになります。冷媒が回路に吸引されてR134aのサービス缶内の圧力が下がって液体の冷媒が気化し気化熱が発生しているからです。より回路に吸引させやすくするために、R134aのサービス缶を手で温めたりします。 



エンジンがかかっていますのでエンジンルーム内はいろいろなものが動いています。ケガをしないように注意です。



そして運転席へ戻り再びアクセルを踏んで2000回転前後までエンジンを回します。それを繰り返していると最初0.15Mpaあたりまで下がっていた目盛りの下がり具合が鈍くなり、下限が上昇していきます。



私の場合は2000回転で0.25MpaとなったあたりでR134aのサービス缶を1缶使い切ったため、サイトグラスを確認するとまだ気泡がやや目立ち、もう少し入れたいところでしたが、もう1缶すべては使い切れそうもなかったので、ここで補充を終わりにしました。(フロンガスは、余ったからと言って大気放出をすると法律で罰せられますので厳禁です) 



サービス缶を使い終わったかどうかは、缶の温度である程度わかります。それまでキンキンに冷えていたのが気が付くと常温になっています。



とりあえず、冷えるようにはなったので、今回はここで業務終了です。



繰り返しになりますが、チャージする時のR134aのサービス缶は正立。ゲージの数値はエンジン2000回転前後で確認。余ったからと言って冷媒を大気放出しない。ここらへんが大切なポイントかなと思いました。