第六回穂愛留ホームコンサート
北原敏夫
2010年7月18日(日)午後2時よりペンション「へるつ」にて、バリトンの朗々たる声と、
ソプラノの明るく響く声の声楽コンサートを開催し、ベテラン男性歌手と若手女性歌手の
共演を約40名のお客様にお楽しみいただきました。
●まとめ
始めてペンション「へるつ」の食事ルームを会場に選びましたが、吹き抜け天井の効果も
あって、歌い手の息遣いが聞こえてくる近さで、人の声の素晴らしさをたっぷり味あわせて
もらいました。
●バリトン歌手を探す
播磨地区で活動している演奏家を見つけようと昨年秋からいろいろ努力をし、新聞の
演奏会情報、主なホールのちらしなども気をつけてチェックしていました。昨年11月、
高砂市カフェでのサロンコンサートを聴きに行き、まさに"朗々たるバリトンの音色"を
耳にして、この方に来てもらえたらと思いました。年が明けて「穂愛留の2010年活動計画」で
ホームコンサートの継続も正式に固まったので、中村さんにご都合を伺い、7月中旬がベスト
と言うことでしたので18日(日)を内定しました。
●演奏家のプロフィール
バリトンの「中村雅幸さん」は、東京芸大声楽科卒業、西ドイツミュンヘン国立音大
オペラ科で学ばれ、柴田睦陸、エルンスト・ヘフリガーなど著名な声楽家に師事されました。
その後、さまざまなオペラで長年活躍してこられ、現在は加古川シティオペラに所属して
おられます。
ソプラノの「山中みつるさん」は、大阪芸大芸術専攻科修了、加古川シティオペラ正会員
として『フィガロの結婚』『ジャンニスキッキ』などに出演しておられます。
ピアノ伴奏の「上田智香さん」は、神戸女学院大学音楽学部音楽科ピアノ専攻卒業、現在、
芦屋大他で非常勤講師をされ、日本音楽指導者協会会員です。
●プログラム
前半の第一部は、「日本の歌、世界の歌」と題して、『時計台の鐘』、『叱られて』、
『この道』などのほか、チャイコフスキー作曲の『憧れを知る者のみ』、ヘンデル作曲の
『オンブラマイフ』などが、また後半の第二部では、「オペラと二重唱」ということで、
タンホイザーより『夕星の歌』、ドン・ジョバンニより『ぶってよマゼット』と
『手を取り合って』などが歌われました。各曲には、軽妙な解説も添えられて、聴衆は
オペラの場面を想像しながら楽しむことができました。
●演奏会の模様とお客様の感想
身体の深いところから出てくるバリトンの音色、吹き抜け天井の高いところへも届く
ソプラノの豊かな歌声がかわるがわる演奏されました。後半ではモーツアルトの
『ドン・ジョバンニ』から、動きも入れた二重唱も披露され、拍手喝采でした。
最後には、参加者と一緒に『夏の思い出』を合唱しました。さらに、アンコールでは
中村さんが心をこめて『遠くへ行きたい』を歌われましたが、これには感激された方が
多く、中には「なぜか涙が出てどうしようもなかった。こんなの初めてです。」
と感想をお寄せくださった方もおられました。
[お客様の生の声]・・・・アンケートから (下記のようなご感想を頂きました)
○すばらしいコンサートでした。バリトンが良かったです。 ・・・60代の方
○情景が浮かんで感激しました。 ・・・60代の方
○解説のお声がすばらしく、そのお声で朗々と語るような歌声、
表現力豊かなソプラノの歌声がとても勉強になりました ・・・50代の方
○楽しかったです。また来たいです。 ・・・40代の方
○いつも楽しみにしています。 ・・・60代の方
○このままでいつ迄も続くことを願いたいものです。 ・・・60代の方
アンケートの項目別評価では
○コンサートの雰囲気は回答者全員が「良かった」と最高評価
○コンサートの内容は 「とても良かった」が6割、「良かった」が4割
で「普通」や「不満」はゼロで、ありがたい評価を頂きました。
●反省点
休憩時に「ケーキとティー(コーヒーまたは紅茶)」をお出ししましたが、部屋
一杯にお客様に入って頂いた故で、少々もたつき、時間が掛かってご迷惑をお掛けしたと
反省しています。
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二重唱を歌う中村さんと山中さん | 演奏に聴き入る参加者の皆さん |