第七回穂愛留ホームコンサート
北原敏夫
2011年5月28日(土) 於 ハーモニーホール・リハーサルルーム
よく息の合った若手コンビの瑞々しい音色が会場一杯に響き渡った
●まとめ
雨の降る悪いお天気の中を、90人を超えるお客様がお越しになり、チェロの音色が、
腹に奥深く入り込む感覚でした。馴染み深い19世紀の曲と20世紀の曲を交えた
ヴァラエティに富む構成で、2時間近く豊かな音色を味あわせて頂きました。
●出演者のプロフィール
ピアノの「竹田加奈子さん」は、オーストリア留学、日本ピアノコンコール本選入賞、
テレマン室内楽団と共演、2010年秋初リサイタルを開き、ソリストとしてデビュー。
その後、今日まで4〜5回バイオリン、ギター、チェロ奏者と共演を重ね、月日を追って
腕を上げている若手有望ピアニストです(大阪音大ピアノ専攻卒)。
チェロの「大西泰徳さん」は、ドイツとオーストリアに留学、帰国後関西を中心に
フリーの奏者として、ソロ・室内楽・オーケストラで活動しています。現代音楽の演奏にも
積極的に取り組む外、竹田さんとの共演も数回を数えます(京都市立芸大弦楽専攻卒)。
●プログラム
第一部は、サンサーンスの白鳥<tォーレのシチリアーノ∞エレジー≠ニ名曲の
小品に続いて、がらり趣きの異なるツェムリンスキーやポッパーのハンガリー狂詩曲=A
全曲二人のデュオ演奏でした。
後半第二部は、ピアノソナタ月光≠ゥら始まり、ショパンの「序奏と華麗なる
ポロネーズ」、そしてピアソラの名曲ル・グラン・タンゴ≠ナ締めくくられ、
お客様の大きな拍手で終了ました。
●お客様の感想他
今回もお客様の世代は六十代以上の方が60%を占めましたが、十代から四十代迄の
方が約30%となり、幅広い世代にお聴きいただけて良かったと思います。
また今迄と同じ様に、お客様から好意あふれるコメントをたくさん頂戴しました。
その幾つかを下に紹介します。
○大変楽しいホームコンサート!! でありました。 (六十代)
○いい企画をありがとう。これからも楽しみにしております。 (六十代)
○演奏者と近い距離で生の音楽が聞けて良かった。 (十代から四十代の方)
○初めての参加です。心が豊かになりました。 (四十歳未満)
○会場が蒸し暑かった。 (数名の方)
非常に湿度の高い日で、冷房効果も出せず、お客様にご迷惑をお掛けしたのが心残り
となりました。しかし、「コンサートの雰囲気」や「コンサートの内容」について、
アンケートでは今までに勝るとも劣らない高い評価をして下さり、とても有り難く
思っています。
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演奏中の竹田さんと大西さん | 演奏会の様子 |