第九回穂愛留コンサート

若手演奏家の情熱あふれる歌声に酔いしれて

司波多聞

 昨年2月のシャンソンライブに続いての第9回穂愛留コンサートは、3月24日、
赤穂ハーモニーホールで開催されました。その日は、赤穂市議会選挙の公示日であった
ことから、会館の外は選挙カーの喧噪でにぎやかでしたが、会場のハーモニーホール
3階リハーサル室には60人余の老若男女の“クラッシック大好き人間”が集まり、若手
音楽家の歌声とピアノ演奏にじっくりと聴き入りました。
 今回のコンサートは、「第九」演奏会で合唱指導をしていただいている井上敏典先生
(同志社女子大学・学芸学部・音楽科教授)の教え子にあたる若手演奏家により、
「オペラ名曲の調べ」と題し、大阪音楽大学声楽科卒業後、関西一円を中心に幅広く
活躍している竹上真哉氏(テノール)と清野千草氏(ソプラノ)、それにピアノ伴奏者に
多久潤子氏、横谷静美氏と、新進気鋭の若手演奏家を迎えての演奏会でした。

  演奏曲目
 第一部  「カーロ・ミオ・ベン」
        オペラ「リゴレット」より「慕わしい人の名は」
       「オー・ソレ・ミオ」 
       キャンデードより「着飾ってきらびやかに」
       ○ショパン「幻想即興曲」(ピアノ演奏)
       オペラ“コジ・ファン・トウッテ”より「もうすぐ腕に抱かれて」
 第二部  オペラ“リゴレット”より「あれかこれか」
       「早春賦」「春」
       喜歌劇“こうもり”より「失礼な冗談ね」
       ○ショパン練習曲「黒鍵」(ピアノ演奏)
       「カディスの娘たち」
       オペラ“トゥーランドット”より「誰も寝てはならぬ」
       喜歌劇“メリーウィドゥ”より「メリーウィドゥウワルツ」
 アンコール曲 「乾杯の歌」

 演奏曲目は、おなじみのオペラ歌曲、カンツォーネ、日本歌曲など、幅広いジャンルから
選ばれた曲が若々しい声で披露されました。今回は、演奏前に曲目についてそれぞれの
演奏家の個性あふれる解説が付け加えられるなど、打ち解けた雰囲気の中、親しみをもって
聴くことができました。中でも、有名なナポリ民謡の「オー・ソレ・ミオ」の歌詞がナポリ
地方の方言であることなど、初めて知ることもあり、聴衆を飽きさせない解説ぶりに感心
することしきりでした。そのせいか、聴衆の中には、幼子も数人いましたが、最後まで
まんじりともせずに聴き入っている姿が印象的でした。コンサートは、アンコールを含め
午後4時まで開催され、来場者のみなさんは満足げな表情で帰途についておられました。
 アンケートにも、「感動のコンサートでした。お金がかかってもいいので、もう少しいい
場所で」、「歌の説明で曲の内容がわかってよかった」、「暖かい雰囲気で、オペラのことも
勉強できた」、「第10回コンサートに期待します」など、概ね高い評価がいただけました。
コンサートに向けての準備に関わっていただいた会員のみなさん、お疲れさまでした。
 意気の合ったお二人のデュエット     会場内に響き渡る歌声に聞き入る来場者
(2013年3月30日)

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