赤穂における合唱活動

北原敏夫

1.合唱の町・赤穂
 赤穂では、元々、小・中学校で音楽教育に熱心な先生が何人もおられて、音楽関係の
活動や教育がよその土地に比べて盛んな土壌がありました。しかし、赤穂の合唱活動は、
「故赤松秀幸氏」の名を除いては語ることができません。

 赤松氏は、赤穂高校、国立音大・声楽科を卒業後、宝塚音楽学校で、"汀夏子"、
"鳳蘭"、"安奈淳"といったスター達が輩出された時代にタカラジェンヌの育成に
携わった後、昭和39年4月、赤穂高校の音楽教師として赴任されました。それ以来、
同氏の指導の下で赤穂高校の合唱団は目覚しい力を付け、「NHK全国高等学校合唱
コンクール」で全国第三位の入賞を果たすなど、素晴らしいレベルにまで達しました。

 その後30年近い年月の間、赤穂高校音楽部で同氏の薫陶を受けた子弟が次々と育ち、
音楽大学や大学グリークラブなどで声楽や合唱の腕に磨きをかけて行くように
なりました。そして、この様に育っていった人たちが、地元で学校の教師として、
はたまた町の合唱グループのリーダーとして、勿論それ以外のキャリアーの人達も
加わった上で、数多く活躍して、今日「合唱の町・赤穂」と言ってもらえる存在に
作り上げたと言っても過言ではないでしょう。そのような訳で、「故赤松秀幸氏」を
赤穂の合唱活動の祖と言えるのではないかと私は思っています。

2.ハーモニーホールの完成
 平成4年には、赤穂市の中心部に、大小二つのホールを持つ「赤穂市民文化会館」が
竣工し、西播磨地区で音響効果の最も良い最高のホールを市民が持つことになりました。
ここは、街の誇りとなっており、いろいろな催しものを招くことができるようになった
ばかりでなく、市民の音楽発表の場としても大いに活用されています。

3.赤穂における年間の合唱の催し
 赤穂は人口僅か5万1千人の小都市ですが、主だった合唱の催しが年に4〜5回
あります。
・2月     赤穂児童合唱団 定期演奏会  (ハーモニーホール)
・7月     フェスタアルモニカ インアコウ   (同 上)
・11月   赤穂市民音楽祭            (同 上)
・12月   ベートーヴェン"第九"演奏会       (同 上)
・不定期  赤穂市民合唱団 定期演奏会        (同 上)

 [演奏会と合唱団の紹介]
・赤穂児童合唱団   団員約50名    創立して32年
・フェスタアルモニカ インアコウ       15回目を迎える
           参加団体 25   姫路・たつの・相生等の合唱団も参加する
・赤穂市民音楽祭   46回を迎える   参加団体 25   赤穂市内の合唱団
・"第九"演奏会      隔年開催    合唱団約100名
・赤穂市民合唱団   団員約30名  1年半間隔で定期演奏会開催

           平成19年12月の赤穂市民合唱団の第23回定期演奏会は、赤穂とオーストラリア
            の二つの児童合唱団と合同で開催し、今までで最高の800人のお客様が聴きに
            見えました。上の写真は、その時のものです。

(2008年1月12日)

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