赤穂市高齢者大学に学んで
常深 修
親戚も知人も居ない赤穂に神戸から移り住んだのは、海、山、川の素晴らしい環境に
魅せられたからです。でも、地元の人に受け入れられるのか大きな不安を抱いてきました。
赤穂に来てすでに11年を経ましたが、その不安は全くの杞憂に終わりました。今では
地元の人と溶け合って、毎日のように集い、学び、遊び、こんなに楽しい老後があった
のかと、夫婦ともども感謝、感激の日々を過ごしています。
地元の人とのつながりに、大きな役割を果たしたのが、赤穂市が30年前に設けた、
高齢者大学でした。社会教育の一貫として市内9ヵ所の公民館に60歳以上なら誰でも、
審査なしで入学できる学校です。勉強は兵庫県のいなみ野学園とほぼ同じ内容で、
月に1〜2度の教養講座の講義が主ですが、特筆すべきは4年卒業後も大学院に終身在学
できることです。私はいま11年目の大学院生で、学習以外にコーラス部とグラウンドゴルフ
の部活動で元気一杯の毎日です。
市内に11ある高齢者大学が年に1度、集まって交流を図るのが、赤穂市高齢者大学祭
です。そこでは、@コーラス、ダンス、民踊、カラオケ、寸劇といった出し物を
発表しあう
演芸大会、A書道、絵画、手芸、陶芸、写真等々の作品展、Bグラウンドゴルフ大会などが
行われます。@については、これまで会場の問題があり、
十分な盛り上がりに欠ける面
がありました。そこで、数年前からハーモニーホールで開くことを提案してきましたが、
昨年、市の援助を受けてこれが初めて実現しました。
期待通り、会は大変な盛況で、
約1000名の高齢者大学関係者が参加・見物し、交流の大きな成果を挙げることが
できました。
以下、私の通っている尾崎高齢者大学を紹介します。
設立: | 昭和53年 | 尾崎学園 |
平成 2年 | 千種川カレッジ尾崎校(大学院)新設 | |
現在の学生: | 学園生56名 | 大学院生132名 計188名 |
場 所: | 尾崎公民館 | |
尾崎公民館長: | 尾崎雄三 | |
生涯学習推進専門員: | 金碇庄平 | |
教養講座: | 毎月2回 | 木曜日 10:00〜11:30 |
年間行事: | 4月 | 入学式・学生会総会(役員選出) |
5月 | 新入生歓迎の集い 164名出席 | |
7月 | 瀬戸内ホーム(特養)慰問 25名 | |
8月 | 納涼祭(輪投げ大会・盆踊り) 126名出席 | |
〃 | 尾崎地区盆踊り大会 自由参加 | |
10月 | 秋の一泊研修旅行 バス2台 | |
11月 | 尾崎地区ふるさとまつり 自由参加 | |
〃 | 赤穂市高齢者大学祭 158名出席 | |
12月 | 保育所園児と餅つき(役員出席) | |
〃 | クリスマス会(フオークダンス等) 130名参加 | |
1月 | 新年の集い(演芸会) 157名参加 | |
3月 | 卒業旅行(日帰り)バス2台 | |
〃 | 卒業・修了証書授与式 | |
〃 | 新入生募集および進級・継続更新手続き | |
クラブ活動: | 書道 カラオケ | 民踊 園芸 手芸 コーラス 健康体操 |
大正琴 銭太鼓 | グラウンドゴルフ フォークダンス 計11部 | |
文集あゆみ: | 年1回発行 |
(2008年1月17日)