赤穂国際音楽祭2007について

櫛田孝司

赤穂国際音楽祭が10月6日−8日に行われて大変盛況でした。この音楽祭を企画
したのは、1996年にロン・ティボー国際音楽コンクールで史上最年少優勝を果たし
たほか、他の権威ある4つの国際コンクールでも優勝するなど、世界的によく
知られたヴァイオリニスト樫本大進さん(2010年より、ベルリン・フィルハーモニー
管弦楽団の第一コンサートマスター)です。5年前のNHK大河ドラマ「利家とまつ」
では、エンディングで毎回彼のソロが流れました。樫本さんは英国生まれですが、
赤穂はお母様の故郷で、彼も赤穂小学校に体験入学したという縁があります。
赤穂の子供達に音楽に親しんでほしいとの想いから、数年前に20挺のヴァイオリン
を市に寄贈され、それを基に、子供達のアンサンブルが作られ活躍しています。

樫本さんは、今回、1994年チャイコフスキー・コンクールで優勝したチェロ奏者
クラウディオ・ボルケス、2000年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールの
優勝者ナターシャ・ロメイコなど、親交のある同世代実力派の5人の外国人演奏家を
招いて、真に国際音楽祭の名にふさわしい素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
曲目は、モーツアルト、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、
シューベルト、シューマンなどの室内楽で、6日、7日は赤穂城本丸の特設会場での
野外演奏会、8日は音楽ホールでの演奏会でした。樫本さんの意向でチケットは
1枚1000円と低価格に抑えられ、ホールでの演奏のチケットは抽選となり、
野外演奏では立見席の当日売り(500円)も行われました。

関連する多くの催しの開催とともに、市民ボランティアが募集され運営に加わる
など(穂愛留メンバーの北原敏夫さんも活躍されました)、市民と一体になった
音楽祭であることがとても良かったのと、この音楽祭に参加する東京発1泊2日の
ツアーが組まれるなどして、樫本さんのファンをはじめ、遠くからも多くの聴衆が
押しかけたことが強く印象に残りました。
(2007年11月8日)

赤穂国際音楽祭を聴いて

北原洋子

名演奏家の奏でる絶妙のハーモニーが弱い音、低い音もホールにしみ渡り、満席の
客の耳に届きました。わが町自慢のハーモニーホールでの演奏と、秋空の下、赤穂の
城あとでの野外演奏と、3日間にわたり第一回赤穂国際音楽祭が開催されました。
世界的ヴァイオリニストの樫本大進さんが、ゆかりの地ここ赤穂に音楽のすばらしさ
を広めたいとの思いで企画して下さり、海外演奏家の協力も頂いて開催された感動の
3日間でした。近隣の人のみならず、遠く県外から演奏を楽しみに来られた方が3割
にものぼったそうです。

感動の酔いもさめやらぬ思いで帰宅して、同じ曲(シューベルトの「ます」)の
CDを聴いてその音の違いに気付かされ驚きました。生演奏とはこんなにも
すばらしいものだと! この音楽祭は、今回限りでなく隔年に開催される予定で、
嬉しい限りです。本番を前に、東京芸大生、桐朋学園大生による弦楽四重奏や
ピアノ三重奏などの演奏もされ、フレッシュな音色で熱心な音楽ファンの耳を
楽しませてくれました。

音楽の町「赤穂」と胸を張ってしまいます。
(2007年10月11日)

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